鍋割山


                          2022年5月30日


   先月にあーちゃんのリハビリ登山で小丸尾根に行き、標高970mまで歩けたが、今回は
 さらにそれ以上歩けるかどうか確認するために再び小丸尾根に行った。


  この日は一週間前くらい前の天気予報では良くなかったが、2日前から晴れ間も出る予報に代わったた
 め出かけることにしたが、さらに天気は良くなり一日晴れで気温も高かった。

     今日は小丸尾根の鍋割山と塔ノ岳を結ぶ道
  との分岐を目標にした。前回は標高差にして
  約600m歩けたが、この分岐まで行けると
  約870mほどとなる。

   月曜日なので県民の森の駐車場はまだ空い
  ていた。

   歩き出すとウツギがまだ残っており、マル
  バウツギもたくさん見られた。
    ウツギ
       駐車場に止まっていた車は我々のを除いて
    3台だったが、前を歩いている人は見えない。

     二股を流れる沢は以前より水量が多くなっ
    ていた。二股を過ぎて小丸尾根にとりつく。

     ここまででも地上に咲いている花は一つも
    見えなかったが、尾根の中でフタリシズカが
    見られた。これは帰り道でもいくつも見られ
    たが、そのほかの花は少ない。
  マルバウツギ
       しばらくジグを切って登るとかなり道幅の
    広い尾根道に出る。その手前に階段があるが、
    小丸尾根で一番長い階段だ。ここは丹沢の中
    で階段のない気持ち良い道だ。

     道幅の広い尾根の周辺には、アカマツと思
    われる自然林がある。この先は杉の林になる
    が、その上にはまた自然林が出てくる。
 
 
  この尾根で一番長い階段 アカマツの木々
     ここを過ぎて杉の林に入る手前あたりに、
  ジシバリとハハコグサが咲いていた。

   杉の林には細かくジグが切ってあり、ほぼ
  同じ傾斜での登りになっていて歩きやすい。

   杉の林がいったん切れて、あたりはブナの
  木々とモミジの木々など自然林が現れる。

   あーちゃんが、「秋になったら黄色と赤で
  きれいでしょうね。」 秋にはぜひここを歩
  いてみたいものだ。
  ハハコグサ
       そのうち前回の到達点を過ぎた。まだ歩け
    るというので、杉の林を登る。

     エゾハルゼミの声があたりから聞こえてき
    た。「このセミがいるということは、標高が
    1000mを超えているのかしら?」

     1000mを超えていた。近くにはまだ咲
    き残っていたヤマツツジとツクバネウツギが
    見られた。
  ブナとモミジの林
 
  ヤマツツジ ツクバネウツギ
     数十mほどのヤセ尾根にでたところで、東
  側の大倉尾根の視界が開けた。

   近くにキンランの蕾が見られた。こんな高
  いところでしかも礫地に近い土壌に咲くなん
  て初めて見た。1株だけだった。

   アセビの木々が現れ、西側の視界が開けて
  きてだいぶ雪が解けた富士山や箱根の山々が
  見え出した。
    キンラン
       ここから標高差200mを登り、鍋割山と
    塔ノ岳を結ぶ尾根道に出た。ここまでで歩き
    始めてから標高差は約870mであり、最後
    はゆっくりであったが登ることができた。

     北側には蛭ヶ岳が望めた。

     この分岐で少し休んでから鍋割山に向かっ
    た。その道ではたくさんのクワガタソウと少
    しのヘビイチゴ、キクバオウレンが見られた。
  富士山
 
  蛭ヶ岳 クワガタソウ
 

 


    鍋割山で昼食にして、後沢乗越を経由して戻った。

    累積標高差1050m、距離9.2キロだった。行きにすれ違ったのは分岐付近で一人。静かな
   山旅だった。


  県民の森駐車場 7:17  二股 7:40  分岐 10:50  小丸 11:06

  鍋割山 11:33  後沢乗越 13:07  駐車場 14:30



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