鍋割山


                          2021年4月20日


   友人のOさんからマルガヤ尾根の話を聞いた。それによると丹沢の中でもOさんが最も
 気に入っている尾根でこれまで3回ほど歩いたそうだ。また情報もいただいたので行って
 みることにした。


  マルガヤ尾根は鍋割山への尾根と小丸尾根の間にある尾根で、登山道にはなっていないバリエーション
 ルートである。先日小丸尾根を歩いているので、おそらく同じような感じと想像がつく。2週間ぶりに県
 民の森駐車場に停めた。6台目だった。

     今日はマルガヤ尾根を歩くことが目的で、
  その後は塔ノ岳まで行くか、鍋割山へ回るか、
  前回の小丸尾根を降りるか決めていない。

   前回から2週間経つと咲いている花の様子
  はやはり変わり、ウツギがたくさん咲きだし
  ていた。一方でヤマブキはほとんど散って、
  スミレも少なくなっていた。

   尾根の取り付き点まで二股を過ぎて鍋割に
  向かう林道を歩く。

   ヤマルリソウがまだ残っており、ミツバツ
  チグリやムラサキケマンに加えてクワガタソ
  ウが咲き始めていた。
    ウツギ
 
  ヤマルリソウ クワガタソウ
     二股を過ぎてその先に見えた尾根が、多分
  マルガヤ尾根だろうと写真を撮った。

   尾根の途中にある928ピークが情報に載
  っていたが、真ん中に見えるピーク様のはお
  そらくそれではないものと思われる。
  マルガヤ尾根?
     四十八瀬川の本沢を渡ってすぐのちょっと
  した広場の奥が尾根の取り付きである。

   取り付くと踏み跡があり、道に近い状態に
  なっている。ヒノキの林の結構急な登りが続
  く。

   下は土の部分が多く、急ではあるが歩きに
  くいことはない。

   そのうち細い尾根道が現れた。
  本 沢
       ここを越えると自然林の道となり、ヒノキ
    の大木もところどころに見られるようになる。

     ちょうど新芽が出てきたころで、新緑がき
    れいだ。

     やや広い尾根になってしばらく急登が続き、
    大きなモミジの木が見えた。

     あたりが緩い登りになって928ピークに
    着いた。取り付きから約50分だった。
  明るいヒノキ林の道
 
  自然林の登山道 モミジの木
       928ピークから少し下り、ガレ場のヤセ
    尾根を過ぎると常緑樹の林の中に入り、今度
    は広い尾根になる。

     このあたりは踏み跡がはっきりしない場所
    もあるが、北に向かって適当に歩いていれば
    どこかで踏み跡が見つかる。

     明るい尾根なので、左右の眺めも得られる。

     ここの尾根で見られた花は、スミレやミツ
    バツチグリのほかに、キランソウ、トウゴク
    ミツバツツジにアセビだった。
  928ピーク
 
  キランソウ トウゴクミツバツツジ
       天気は快晴で風も弱い。確かに気持ちの良
    い尾根ではあるが、小丸尾根に比べて急でも
    ある。

     左側の鍋割山へ向かう尾根の向こうに富士
    山や箱根方面の山々が見られるようになった。

     南アルプスの赤石岳あたりも肉眼では何と
    か見えるが写真には写りにくいので、今日は
    塔ノ岳まで行くのはあきらめた。
  アセビ  
 
  富士山と箱根の山々
     広い尾根の急登のあとカヤトが出てきて約
  50mほど登ると鍋割山からの道に出た。

   富士山と右側の鍋割山荘が見えた。

   マルガヤ尾根は登り口付近に木の切り株の
  上に小石が積まれてたケルンがあったほかは
  ピンクテープが2か所見られただけだった。
    分岐付近のカヤト
 
  富士山と鍋割山 小さな道案内
     南アルプスの山々の写真が撮れないことか
  ら、今日は鍋割山に行って降りることにする。

   付近にまだマメザクラが咲いていた。

   蛭ヶ岳を右に見ながら鍋割山に向かった。

   鍋割山荘の前には10人くらいの行列がで
  きていて、みんな鍋やきうどんを待っていた。
    マメザクラ
 
  蛭ヶ岳 山頂標識
 

 


    マルガヤ尾根を歩いてきた。小丸尾根同様、階段もなく明るくて見通しの良い尾根だった。

    もちろん歩いている人は一人もいなかった。


  県民の森駐車場 8:00  二股 8:20  尾根取り付き 8:39  928ピーク

  9:28  鍋割分岐 10:26  鍋割山 10:45  後沢乗越 12:08  二股

  12:44  駐車場 13:04



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