表丹沢県民の森の駐車場には、一台の車が あっただけだ。 準備をして歩きだす。ゲートの前にも1台 の車が止めてあった。 ゲートのそばにはヤマフジが咲き始めてお り、すぐ近くにウツギが白い花を咲かせてい た。 さらに行くと、やや大ぶりのウツギの木が あってびっしり花をつけていた。 |
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ウツギ | ||
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林道を15分ほど歩くと二股に着く。この 川は四十八瀬川といって二股のうちの左側を 流れる沢は勘七ノ沢で丹沢の沢登りで人気が ある。たつさんも高校のころ一度歩いたこと がある。 ここにヤマビルに遭った時に使う塩がプラ スチックの容器に入れて置いてあった。 われわれはここを通り過ぎて四十八瀬本流 の道をとって鍋割山に向かう。 カキドオシとガクウツギが咲いていた。 |
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ウツギ | ||
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カキドオシ | ガクウツギ | |
今日はこのルートで鍋割山へ向かっている のはわれわれを追い越していった単独行の3 人と後沢乗越へ向かう沢で小休止した際に出 会った2人組の男性だけだった。このうちの 一人は2歳ほどの女の子を背負子に担いで歩 いていた。あーちゃんが、「あんな小さなう ちから山に連れてってもらったら、将来山好 きになるね。」 後沢乗越までに、まだ花を開いていないフ タリシズカのほかにキランソウ、クワガタソ ウ、ハタザオ、ニガイチゴ、ナツトウダイが 見られた。 |
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フタリシズカ | ||
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ニガイチゴ | ナツトウダイ | |
初夏に見られる花は白が圧倒的に多い。そ の中にあって時々黄色のミツバツチグリが見 られ、また今日の山行中ずっと紫のタチツボ スミレと時折エイザンスミレが見られた。 後沢乗越に着くと北側の山並みが見え、新 緑がきれいだった。ヤマザクラやマメザクラ が時々見られ、まだ咲いていた。 ここから鍋割山までは標高差約470m。 途中でご夫婦の下山者とすれ違ったが、塔 ノ岳往復の日帰りは無理なので尊仏山荘に前 日泊まったそうだ。 山頂手前あたりでアセビの残っている花が 見られた。 |
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タチツボスミレ | ||
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新緑の山 | アセビ | |
鍋割山に到着。上空は曇り空でやや黒っぽい雲も出始めたが、富士山山頂部は時々陽の光が入る のか、輝いて見えた。 |
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山頂からの富士 | ||
ここから木道や木の階段などがあって小さなアップダウンが続く。 標高が高くなってきたので、このあたりの木々は芽吹いたばかりで、いわゆる春紅葉となっていて きれいだ。 |
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春紅葉 | ||
木肌が薄い赤茶色のヒメシャラの木がたく さんあり、中にはかなりの大木も見られる。 また、ブナの木々も増えてきた。ブナもよ うやく芽吹いてきた。丹沢のブナは幼木が育 ってないと聞いたことがあるが、確かに小さ な木は見当たらない。 |
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ヒメシャラの木々 | ||
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ここの道にはタチツボスミレのほかにはク ワガタソウとエイザンスミレがいくつか見ら れていたが、ようやくバイカオウレンを見つ けることができた。 バイカオウレンはここの一部と塔ノ岳頂上 手前の草地に見られた。 またワチガイソウも見られたが、目にした のはほんの2株だけで、これはまだ時期が早 いからだと思う。 さらにようやくマメザクラが道のそばで咲 いているのに出会った。 |
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ブナの木々 | ||
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バイカオウレン | ワチガイソウ | |
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金冷しで大倉尾根からの道と合流して、木 道や階段を登って塔ノ岳を目指す。 塔ノ岳では霧も出て、その合間に時々富士 山が見えるだけで風があって寒い。平日であ まり天気も良くないこともあって人数は少な かった。 眺望もほとんど見られないので、風のない ところまで下ってお昼にすることにした。 下ったところで薄いブルーのキクザキイチ ゲを目にし、さらに金冷しから少し下った岩 場にコイワザクラを2株見ることができた。 |
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マメザクラ | ||
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キクザキイチゲ | コイワザクラ | |
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鍋割山から塔ノ岳を周回してきた。 今回はトレーニングを目的とした山行で、この時期はスミレ以外は見られないだろうと思って いたが、コイワザクラに出会ったのは収穫だった。終日曇り空で時々霧もかかったが、人も少な く静かな登山だった。 駐車場 8:04 二股 8:18 後沢乗越 9:19 鍋割山 10:33 大丸 11:34 金冷し 11:54 塔ノ岳 12:16 堀山の家 13:57 二股 15:03 駐車場 15:15 |
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