高尾山口に着くと駅前にはかなりの人。駅 や近くのトイレは長い列ができている。 国道へ出てコンビニで食料を仕入れてケー ブルカーの乗り場へ行く。高尾山にケーブル カーで行くのは初めて。 今回は高尾山をスタートとしたいので時間 を稼ぐことにした。 ケーブルカーは7分間隔で運転されていた。 山頂はヤマザクラがまだ満開で、しかも相当 のにぎわいだった。 |
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高尾山頂 | ||
高尾山にはスミレの種類が多い。ケーブル カーを降りてからもあちこちに咲いている。 しかし、一部のスミレを除いて、名前を同 定するのはたつさんにとっては難しく感じら れる。そこでこの日見られた、おそらく間違 いなく違う種類だと思うスミレの写真を載せ てみる。 違いを細かくみようとすればもっと多いは ずであるが、どうもスミレは区別しにくい。 ほかにはテンナンショウや木の花ではアオ キの花が咲き始めていた。 |
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山頂からは一丁平に行ってみることにする。 ここはサクラの名所でもあるので様子を見 に行くつもりだ。 下り道の両側にずっとモミジイチゴが咲い ている。下向きに花をつけているので下から 撮ることにした。それにしてもこの木は大垂 水峠あたりまでずっと咲いている。 さらにスミレに交じって大きな花のクサイ チゴも時々顔を見せていた。 |
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モミジイチゴ | クサイチゴ | |
ミツバツツジが満開だった。 ここはほぼいつも来るところでもあり、多 くの人が見とれていた。 ヤマブキも山吹色の花が満開だ。 あーちゃんが「見事なミツバツツジね!」 ここから樹林帯になり、ところどころテン ナンショウや陽が足りないためか半ば開いた だけのコミヤマカタバミが見られたに過ぎな かった。 |
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ミツバツツジ | ||
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一丁平に着いた。ここも大勢の人が休憩し ていた。 われわれも少し早いお昼にした。 サクラはほぼ満開だったが曇り空なのがや や残念。サクラのほかにはタムシバがあった が、枯れ始めた花が多かった。 休憩後、大垂水峠への道を行くべくここか ら少し戻ることにした。 |
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「学習の道」と書かれた道標に沿って大垂 水峠に向かう。あーちゃんが「裏高尾の喧騒 とは大違いだね。」といったとおり、山腹を 巻くほぼ平坦な道にはほとんど人の気配がな く、数人と行きかっただけだ。 やや日差しが出てきて、一丁平手前あたり にたくさん現れたエイザンスミレが良くみら れる。スミレでもこれだけは葉の形が大きく 異なるからよくわかる。 |
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エイザンスミレ | ||
食べごろのヤブレガサが二つあった。 キジムシロの黄色が時々現れ、彩りを添え る。 曲がったところの日当たりの良い場所に、 きれいなセンボンヤリが数株見られた。そこ だけにしかみられなかった。結構どこにでも 咲く花ではあるが、数年前に丹沢で見て以来 だ。 |
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ヤブレガサ | ||
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下りに入って、小さな水の流れを2つ3つ 越す。そこにはヨゴレネコノメが咲いていた が、もう種ができ始めていた。 大垂水峠に着く。国道20号線を跨線橋で 渡る。登山者やトレラン者しか渡らないのに 立派な鉄の橋がかかっていた。そこに「関東 ふれあいの道」なる看板があった。 |
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センボンヤリ | ||
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ここから樹林帯を上り下りする。東京都と 神奈川県の境の道だそうで、首都圏自然歩道 に指定されているらしい。 ここにヤマルリソウとヒトリシズカが咲い ていた。これらもほんの一か所に見られたに すぎなかった。 尾根道なので結構アップダウンが多く、ま た標高も低いので見晴らしはあまり効かない。 ところどころで木の間越しに津久井湖の一部 が見える程度。ただ、自然歩道らしくところ どころにベンチが設えられており、標識もう るさいくらい建っている。 |
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関東ふれあいの道の看板 | ||
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ヤマルリソウ | ヒトリシズカ | |
大垂水峠から1時間ちょっとのところに見 晴らしと言う場所があり、津久井湖や対岸の 家並みが見渡せる場所があった。この辺りは 標高が低いのでもう葉桜が多かったが、まだ 咲いているサクラ越しに眺められた。 ベンチには木造りのザック架けが作られて おり、そこにザックをひっかけてベンチで休 んでほしいという製作者の心づもりらしい。 トレラン者と話していた先着の登山者が、 「ここにホタルカズラが咲いてますよ。」と 教えてくれた。 初めて見る花だ。きれいなグラデーション になっている。今日一番の収穫だった。 その後、また単調な道が続く。このあたり の林はアオキがたくさんあり、小さな花をつ けていた。 |
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見晴らしからの景色 | ||
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その林の中に、時々クサボケのオレンジと ヤマブキの黄色が目を楽しませてくれた。 三沢峠から梅ノ木平を経て高尾山口に行こ うとしていたが、そこの標識はさらに先の草 戸山経由の方が1.5キロ近いと読める。 2.5万図を見るとそっちの方が少し遠い が、もしかして地図にない新しい道があるの ではと思いそちらに行ったが結果は遠回りだ った。標識を信じたのが悪いのかもしれない が、明らかに標識の間違いだ。なんとなく釈 然としないラストだった。 |
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ホタルカズラ | ||
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クサボケ | ヤマブキ | |
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下山口周辺ではレンゲツツジも咲き始めており、ウグイスカグラもいくつか見られた。 歩いていれば汗をたっぷりかくが、休憩しているとひんやりする季節だ。 計画を3週間程度遅らせて訪れたのは花の適期としては正解だったと思う。新緑の出始め もきれいだった。 ケーブルカー終点 10:05 高尾山頂 10:44 一丁平 11:28 大垂水峠 12:35 大洞山 13:10 見晴し 13:45 三沢峠 14:45 草戸山 15:00 高尾山口 16:40 |
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