黒岳のロープウェーは始発が6時。それに 間に合うように宿を出た。 今日も快晴だが予報では風があるという。 ロープウェーを降りてリフトで7合目まで 行く。 リフトの下にはオヤマリンドウがたくさん 咲いており、シロバナのリンドウがかなり多 く見られた。 |
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白色のオヤマリンドウ | ||
7合目から山頂まではおよそ1時間半だが、 大きな岩も多く、梯子はないものの結構急な 登りだ。 初夏はまだ雪が残っていることもあるが、 両側には多くの花が見られ、黒岳山頂以降で 見られる花と植生が異なるので好きな道だ。 ウメバチソウとトリカブトの残り花が見ら れた。 |
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ウメバチソウ | ||
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8合目と9合目にはベンチも置いてある。 ニセイカウシュッペ山がバックにきれいに 見え、9合目を過ぎるとマネキ岩が見られる。 このあたりも紅葉がきれいだが、わずかに 色づいている程度であった。 |
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トリカブト | ||
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マネキ岩を下に見るようになると山頂はす ぐだ。山頂に出たとたんに風が強くなった。 いままでは山の陰になっていたためわからな かったが、相当の風で、着込んだパーカーが バタバタと鳴り通しだ。 眼前に大雪の山並みが展開する。今までと は打って変わって雄大な眺めだ。ほぼ快晴な のですべてが見える。 谷に向けた斜面は少し色づいているのが見 える。 |
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マネキ岩 | ||
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雲の平方面を望む | ||
あーちゃんはこの先は行かないというので、 たつさん一人で歩く。 ここから雲の平を通って、北鎮分岐へ向か うが、風があるため、黒岳山頂ではどこまで 行くかは迷っていた。一番の原因は紅葉の道 ではなく、どちらかと言えば晩夏の道だから だ。 まずは黒岳石室までと決めて、歩くとイワ ギキョウがハイマツの陰で咲いていた。 |
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イワギキョウ | ||
ここから次は雲の平までと決めて歩く。何 とコマクサが一株残っていた。 ここからはゆるい傾斜の道となり、とにか く歩いていて気持ちが良い。風も山頂ほど強 くはない。 歩いているうちに北鎮分岐までと決めた。 ウラシマツツジは赤く色づいている。 チングルマの綿毛も逆光できれいに見えた が、葉はまだ色づいてはいなかった。 |
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コマクサ | ||
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ウラシマツツジの紅葉 | チングルマの綿毛 | |
雲の平周辺で一番色づいているナナカマド が右の写真。やっとオレンジになった程度だ。 黒岳山頂から一旦下ったあと、小さなアッ プダウンを繰り返すこの道は2キロほど。サ クサク歩けて気持ちよい。 振り返ると左に北鎮岳、右に黒岳とさらに 後方にニセイカウシュッペ山が見える。 |
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雲の平で最も色づいていたナナカマド | ||
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北鎮岳(左側)と黒岳(右側) 雲の平から振り返る | ||
雲の平のその先がお鉢平展望台になり、お 鉢が一望できる。 お鉢は大雪山のカルデラの火口跡で、直径 が約2キロある。今も火山性ガスが発生し、 この中には立ち入れない。展望台に近づくに つれ、硫黄の匂いがした。 お鉢を囲む外輪山を周回するルートも何回 か歩いたがここも気持ちの良い道だ。 ここを過ぎて標高差約150mのガレ場を 登って北鎮分岐に着いた。着いたとたん、黒 岳で感じた以上の強風が吹いていた。 |
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お鉢を眺める | ||
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旭岳と裾合平方面の眺望 | ||
奥の高い山が旭岳。左の稜線がお鉢を囲む 外輪山。その一番近いピークが中岳でそこを 下がったところが中岳分岐だ。 ここからみてもこの方面は紅葉のかけらす ら見えない。 北鎮岳は旭岳に次いで北海道で2番目の高 さの山で、以前ここに登って知床連山まで見 えたことがあった。 風が強いので雲の平方面へ降りて、風のな いところで昼食にし、黒岳7合目まで引き返 した。 |
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北鎮岳 | ||
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黒岳から北鎮分岐まで歩いてきた。 黒岳から先は風が強かったが、ゆるい傾斜の雲の平までとても気持ちの良い道だった。 快晴でもあり、これで紅葉が見られたら最高だったが・・・。 あーちゃんは先に下り、層雲峡にある写真家市根井孝悦さんの大雪山写真ミュージアムで 大雪などの写真を堪能したそうだ。 7合目 6:34 黒岳山頂 8:00 お鉢展望台 9:32 北鎮分岐 9:59 黒岳石室 11:12 8合目 12:02 7合目 12:26 |
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