黒 岳


                        2013年9月18日


   トムラウシから下山して、屈足にある公共の宿レイクインに泊まった。トムラウシ山の往復
 にかなり時間がかかると思ったので、下山後一番近い宿ということで着いてみたら、外観もき
 れいで部屋も温泉も素晴らしい。部屋のテレビなんか大きいのでびっくり。
  翌日朝食後、層雲峡まで約150キロ走って行った。
今日は黒岳の紅葉を見る。

  トムラウシ公園まで行ってみて、標高1700〜1800mあたりの紅葉は最盛期と思った。当初2つ目は
 大雪高原沼を予定していたが、標高1900mを超える黒岳が見ごろと推定し、急きょ黒岳に変更した。
  天気予報も19日が最も安定しているようなので、その日に愛山渓から当麻乗越を歩くことにし、大雪高原
 沼を一番最後にすることに変更した。これに伴い、宿の変更や新たな確保をしなければならない。たつさんは
 車の運転をあーちゃんに託し、携帯で連絡を取る。

     途中のコンビニで昼食を買い、黒岳ロープ
  ウェーの駐車場へ行く。満車だ。仕方なく大
  雪山写真ミュージアムまでの道路に停める。

   天気は晴れ。ただ、雲の流れが早い。その
  ため日差しが出たり引っ込んだりいている。

   リフトに乗ってから気づく。「しまった!
  ロープウェー降り場の展望台から黒岳を写す
  んだった!。」

   仕方なくリフトに乗りながら撮る。リフト
  の支柱が邪魔なのと上空の雲の切れ間がなか
  なか出てこない。

    黒岳山頂部の紅葉
     下から見る限り、かなり紅葉の状況はいい
  と思われる。

   ここは北東斜面なので午後になると太陽が
  当たらなくなってしまうし、カメラのセット
  をしている間も陽が射したり陰ったりで忙し
  い。ここの斜面に陽の当たっている間に登っ
  て降りてきたいと思う。

   ウメバチソウやタイセツトリカブト、ナガ
  バキタアザミ、ミヤマアキノキリンソウ、ヤ
  マハハコが残り花を見せてくれていた。
  ウメバチソウ
 
   タイセツトリカブト  ミヤマアキノキリンソウ
     ハイオトギリの赤く染まった葉がとてもき
  れいだ。

   8合目付近の登山道沿いの紅葉はこんな感
  じだった。
    ハイオトギリの葉 
       マネキ岩が見え始めたそのあたりの紅葉は、
    一部日蔭ができてしまったが、見ごろだった。

     その付近とさらに下方、赤石川方面の紅葉
    も見事だった。
  8合目あたりの登山道
   
  マネキ岩付近の紅葉 
   
  少し下方の紅葉 
   
  さらに下方の紅葉 
     さらに登ると、ナナカマドの葉がかなり落
  ちていて、実だけがついている木がいくつか
  見られた。

   おそらく先日の台風から変わった低気圧の
  影響で、強風によるものと思われる。これら
  が残っていたらさらに素晴らしい景色になっ
  ていたことだろう。

   黒岳山頂に到着。

   山頂に出ると相当な強風。あーちゃんはこ
  こで引き返すという。たつさんは石室まで行
  ってみることにする。
    葉の落ちたナナカマド
 

    黒岳山頂からの紅葉はそれまでとは違って、背の低いナナカマドやウラシマツツジなど低木の
   赤が主体だ。最初の写真は赤岳、烏帽子岳方面のグラデーション。次の写真は凌雲岳と北鎮岳方
   面、通称雲の平のグラデーション。北鎮岳山頂部は濃いガスに包まれている。


   
  烏帽子、赤岳方面の紅葉 
   
  石室、凌雲、北鎮をのぞむ雲の平の紅葉 
 
   石室まで行くのに手が冷たくなって毛糸の
  手袋を中に着けた。

   石室でコンビニで買った牛丼弁当を開けた
  ら、脂が固まってたのと煮凝りができていた。

   ザックにつけている温度計を見たら2℃だ
  った。これに強風だから寒いはずだ。

   早々に引き揚げ。黒岳山頂から降りるころ、
  チラホラと雪が落ちてきた。ほんの短時間だ
  ったけど。

   下りの途中でニセイカウシュッペを紅葉越
  しに撮ってみた。
    ニセイカウシュッペ山
 

 


    この日、早朝は快晴で穏やかだった。層雲峡に着くころには結構な風が吹いていた。

    黒岳山頂付近は最盛期だろうと思う。日差しが出たり陰ったりの繰り返しで、写真撮影には
   手間取ったが見事な紅葉を見ることができた。

    時間があれば雲の平を歩く予定だったが、あの強風では引き返すしかなかった。



    7合目 11:18  山頂 12:38  黒岳石室 13:10  7合目 14:30



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