《1日目》 | ||
今回はJRとバスを使っての山行とし、三 条の湯に泊まって雲取山から石尾根を鴨沢に 降りるルートに設定した。 奥多摩駅から丹波行きのバスに乗ったのは たつさん一人だけだった。 お祭で下車して三条の湯を目指す。 この日は午後雨マークだったが、幸いにも 一時、細かい雨が降っただけで、雲は低く、 時折日も差す天気だった。 ほぼ9キロの林道にはウツギとガクウツギ、 ヤマアジサイが見られただけだった。 |
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ウツギ | ||
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林道の終点からようやく山道になる。 幅60〜70cmの道がつけられ、中ほど には石垣が作られて、その間を道が通ってい る。石垣はすべてコケに覆われていた。 沢の水量も多い。奥多摩駅からのバスは小 河内ダムの周囲を走っていたが、東京都民の 水がめであるこのダムがこんなに大きいとは 思わなかった。その水源の一つでもあるこの 沢の水量の多さに驚くとともに、渇水が起こ るとは思えない量の水がダムに流れていた。 |
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ヤマアジサイ | ||
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苔むした石垣の登山道 | ガクウツギ | |
《2日目》 | ||
5:30に雲取山に向けて出発。 三条の湯周辺は山梨森林100選の一つだ そうだ。 新緑のきれいな森の中の落ち葉に敷き詰め られた道を歩く。斜面を巻いていく道が続く。 途中、岩尾根を60mくらい登り、今度は 同じくらい下るが、再び巻き道を延々と登る。 雲取には過去2回登ったが、いずれも三峰 神社からで、東京都や山梨県側からは初めて だが、いずれも林の中の視界の利かない道を 歩く。 |
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きれいな森の中を登る | ||
今日は登りは普通よりもゆっくり歩き、下 りでやや早く歩くことにしていたので、三条 ダルミにはほぼコースタイム通りに着いた。 ここまで地上の花は全くなかった。 三条ダルミ付近で富士山が見えた。やや風 は冷たく、空は曇っていたが富士山の山頂付 近は日が当たっているせいか白く光っていた。 あたりはカラマツの新緑がきれいだった。 35分ほどで雲取の山頂に着いた。 |
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カラマツの新緑 | ||
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山頂には5,6人の人がいた。この時間な ら雲取山荘に泊まった人か。 風は冷たく気温を見たら10℃だった。 山頂の標識が以前と比べて新しいものに替 わっていた。 南アルプス南部のの山々が遠くにはっきり と見えたが、北岳と間ノ岳は手前の山に隠れ て残念ながら見えなかった。 山頂で写真を撮った後、少し寒かったので 雲取山避難小屋の跡でしばし休憩。 鴨沢13:54のバスに間に合うように降 りることにした。 |
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山頂標識 | ||
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山頂からの富士山 | 左から聖岳、赤石岳、悪沢岳 | |
石尾根を下る。ここは西側が開けていてと ても気持ちが良い。 すぐにキバナノコマノツメが咲いていた。 普通見られるものよりかなり小さな株の花 だったが、2箇所で見られた。そのほかには サラサドウダンツツジの咲いているのが一つ としばらく下ってクワガタソウがいくつか見 られただけだった。小袖登山口近くのスギ林 ではフタリシズカがいくつも見られたが、こ の時期のここは花がとても少なかった。 |
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キバナノコマノツメ | ||
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サラサドウダンツツジ | クワガタソウ | |
石尾根の奥多摩小屋跡からは山頂で見えなかった北岳と間ノ岳が見られるのではないかとずっと探 していた。 降りるにつれて西側にも木々が増えてきたが、ようやく南アルプス南部の山から白根三山が見られる ところがあった。ちょうど登ってきた人が、「日本のワンツースリーが見えましたね。」としばらく二人で眺 めていた。 この後は木々に隠れて見えなくなった。あとはひたすら下るだけだった。 |
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左から聖岳、赤石岳、悪沢岳、農鳥岳、間ノ岳、北岳 | ||
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三条の湯に一泊して雲取山を周回してきた。 2日目の累積標高差登りが1350m、下りが1920m、2日間の距離は26キロだった。 いいトレーニングになった。 お祭 11:40 塩沢橋 13:00 三条の湯14:41 三条の湯 5:30 三条ダルミ7:58 雲取山 8:38 奥多摩小屋跡 10:24 堂所 11:18 鴨沢 12:44 |
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