家を3時半に出て芦安の駐車場に着いたの は6時40分。一番上の駐車場は満車で、そ の下に停めた。 7時の乗り合いで広河原へ。途中の見晴ら しから北岳と間ノ岳は霧の中で見えなかった。 じっくり準備をして歩き出す。野呂川を渡 る吊橋のたもとにこの時期にはいつもシナノ ナデシコが見られる。ただここでしか見られ ない。 |
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シナノナデシコ | ||
北岳は去年9月以来である。昨年は広河原 から二股までの大樺沢沿いの道は橋が撤去さ れて歩けなかった。 今年は初めから橋がかけられなくなって御 池ルートのみになっていた。一昨年来の大雨 で橋を架けることができなくなっているそう だ。 この時期はクサボタンやシモツケソウが見 られたが、御池ルートではコウモリソウやセ リバシオガマなどのあまり目立たない花だけ だった。 |
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シモツケソウ | ||
大樺沢沿いの道には多くの花が見られるの で、これが使えないのはとても残念。 ただ昨年から御池ルートもいくつか木の階 段が整備されて、ずいぶん歩きやすくなって いる。 御池小屋に到着し、暫く休憩する。ここか ら小太郎分岐まで草すべりを登るか、右股を 登るか考えたが、いつもは登らない草すべり を歩くことにした。 御池の向こうに鳳凰三山と高嶺が見える。 あちら側は晴れているが、こっちはほとんど 雲の中で時折日が差すだけだ。 |
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鳳凰三山 | ||
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コバノコゴメグサ | シナノオトギリ | |
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草すべりは最初はかなりの急登であるが、 花はたくさん見られるのでゆっくり登る。 コバノコゴメグサ、シナノオトギリ、タカ ネナデシコ、イワオウギ、ハクサンフウロ、 タカネグンナイフウロなどだ。 池が見えなくなるとマルバダケブキがいっ ぱい咲く、ジグの切った登りが続く。 右後方には鳳凰三山が相変わらず見えてい るが、こちらの上空は雲に覆われ、日も差さ なくなってきた。 |
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タカネナデシコ | ||
右股との合流点に着いてしばし休んだが、 少しの休憩でも汗が引き、気温を見たら18 ℃だった。 ここから小太郎分岐までにもかなりの花が 見られる。ここにはシナノキンバイの大群落 があるが、もう一つも見られず、一方、ミヤ マシシウドはまだ咲いていなかった。 それでもウサギギクやハクサンフウロ、ウメ バチソウ、イブキトラノオ、トウヤクリンドウなどが 見られた。 |
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ウサギギク | ||
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ウメバチソウ | ハクサンフウロ | |
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イブキトラノオ | トウヤクリンドウ | |
小太郎分岐に出たが、ガスが割合かかっていて風もあった。晴れていれば正面に 仙丈ヶ岳が見えるが、少し待ったけどその姿は見えなかった。 肩の小屋に着き、着替えたり明日の準備をしていたら雨となった。40分くらい で止んだが、夕方また降った。止んで外に出てみるとあたり一面ガスだった。 |
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10日朝、4時前に起きたので外に出てみ たら一面のガスだった。今日は間ノ岳を往復 してくる予定だ。 小屋に戻って朝食をとり、準備をして外に 出ると霧が晴れてき始めた。暫く待っている とここの上空はすっかり青空が広がり、ご来 光が見られた。 富士山も朝焼けの北岳山頂部も素晴らしか った。 |
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鳳凰三山の上からのご来光 | ||
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富士山 | 朝焼けの北岳山頂部 | |
この天気を期待して歩き始めるが、北西側 はガスに覆われていて近くの仙丈ヶ岳は見え ない。 まずは山頂を目指す。ヨツバシオガマやハ ハコヨモギ、イワギキョウ、タカネシオガマ、 シコタンソウ、イブキジャコウソウなどがこ のあたりではきれいに咲いている。 両股分岐付近で見られるタカネマンテマは もう花が終わって顎が立っていた。 山頂付近にはシロバナタカネビランジが見 られた。 |
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ヨツバシオガマ | ||
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ハハコヨモギ | ミヤマシオガマ | |
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山頂に着くと、東側は日が差しているが、 西側はガス。 ここできれいなブロッケンが見られた。も ちろんたつさんのものだ。こんなはっきりと したきれいなブロッケンを見たのは初めてだ。 少し休んでいると東側にもガスが回ってき て視界が閉ざされた。全体がガスに包まれ、 風も出てきた。 |
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シロバナタカネビランジ | ||
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ここから下って池山吊尾根の分岐を目指す。 ここも小さいながらお花畑があるが、大分 終りに近いものが多く、固有種のキタダケキ ンポウゲも花は終わっていた。今年は梅雨明 けが早く、また直後に暑い日が続いたことで 開花も早まったのだろう。 池山吊尾根分岐でも風が強くなり、ガスも 晴れる様子がない。ここで今日の間ノ岳を断 念することにした。 |
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たつさんのブロッケン | ||
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2泊3日の予定で北岳と間ノ岳を歩く予定だったが、間ノ岳はガスのため断念した。 天気図では天気は良いはずであったが、初日は曇りで夕方雨が降り、山頂付近は終日ガスだった。 翌朝はいったん晴れて素晴らしい景色の一部を見ることができたが、ほぼ1時間ほどでガスに 覆われてしまった。 広河原 7:51 御池小屋 10:08 小太郎分岐 12:51 北岳肩の小屋 13:38 肩の小屋 5:01 山頂 5:31 引返し地点 6:30 肩の小屋 7:30 御池小屋 8:53 第1ベンチ 10:13 広河原 10:57 |
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