小太郎分岐から肩の小屋までの藪沢方面の 斜面は、初夏のころはキバナシャクナゲ、ミ ヤマキンバイ、オヤマノエンドウやハクサン イチゲのお花畑であるが、その時期を過ぎる とトウヤクリンドウの季節まであまり花は見 られなくなる。 ただ今日はここでも岩陰にはイワウメも残 っていたし、タカネツメクサやミヤマダイコ ンソウも見られた。 |
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タカネツメクサ | ||
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ここから肩の小屋までは50mほどの岩場 を除くとなだらかな素晴らしい道だ。 途中で北岳の山頂部が見えた。ここは今ま で20回以上歩いているが、こんなにきれい な北岳が見られたのは初めてだ。あとであー ちゃんがこの写真を見て、「えっ! こんな にきれいに見えたの?」と言っていた。 途中の岩場のところでヒメヨツバシオガマ が咲いていた。 |
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ミヤマダイコンソウ | ||
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北岳山頂部 | ||
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肩の小屋について行動食を口にしながら少 し休んだ。 ここから北岳山頂を目指す。 この間にもイワヒゲやハクサンイチゲ、チ ョウノスケソウ、ミヤマダイコンソウ、ミヤ マシオガマ、タカネシオガマ、ミヤマオダマ キ、イワギキョウなどがあった。 ミヤマシオガマは咲く時期が早いのでもう 終わっていると思ったが、その先でもかなり 見ることができた。 |
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ヒメヨツバシオガマ | ||
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イワヒゲ | ミヤマシオガマ | |
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この間、山頂から降りてくる人たちと数多 くすれ違った。 山頂部が見え、多くの人たちがいた。 北岳山頂は何度も踏んでいるが、これだけ の晴天は初めてだった。富士山はやや霞んで 見えた。北アルプスは雲が出てよく見えなか ったが、南、中央ははっきりしていた。 仙丈から甲斐駒も小太郎分岐の時より陽の 光が差してきて素晴らしい。 |
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ミヤマオダマキ | ||
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北岳山頂部 | 間ノ岳と塩見岳 | |
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仙丈ヶ岳から甲斐駒ヶ岳 | ||
山頂から池山吊尾根分岐までの間ではたく さんの花が見られた。 ハハコヨモギ、ミヤマシオガマ、タカネシ オガマ、イワベンケイ、ミヤマオダマキ、イ ワカガミ、シナノキンバイ、シコタンソウ、 ハクサンイチゲ、ミヤマキンバイなどだ。 さらにタカネヤハズハハコ、ミドリハクサ ンイチゲ、キタダケキンポウゲも見られた。 |
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タカネヤハズハハコ | ||
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ミドリハクサンイチゲ | キタダケキンポウゲ | |
池山吊尾根分岐付近ではいつも見られるウ ラジロキンバイが咲いていた。 今日はまだ花が少ないので北岳山荘に向か う道はとらずに直接トラバース道に向かうこ とにした。 トラバース道もいつもと比べて花が少ない。 キンロバイ、イブキジャコウソウ、ミヤマ キンポウゲ、ミネウスユキソウ、タカネコウ リンカ、タカネシュロソウなどでやがてミヤ マムラサキが見られた。 ここで引き返して八本場のコルに向かう。 |
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ウラジロキンバイ | ||
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イブキジャコウソウとクジャクチョウ | ミネウスユキソウ | |
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タカネシュロソウ | ミヤマムラサキ | |
八本場のコル周辺にはこの時期、シロバナ タカネビランジが咲き始めているが、まだ蕾 も出てなかった。 コルを二股に向かった時に、足元に2つだ け花をつけたシロバナタカネビランジが見ら れた。 梯子を下りたあたりにモミジカラマツが咲 いていたが、それ以降花は見られず、二股近 くまできてようやくミヤマハナシノブとタカ ネナデシコ、タカネグンナイフウロが見られ た。大樺沢の雪解けが遅かったのと低温の影 響だろう。 |
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シロバナタカネビランジ | ||
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ミヤマハナシノブ | タカネナデシコ | |
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大樺沢を降りているとき、今日はもう一泊するか下るかはあーちゃんの状態で決めようと 考えていた。御池に戻ったらベンチに座っていて、大丈夫になったというのでお昼を持参し た食材で食べてテントを撤収して下山した。 たつさんにとっては雲がほとんどない快晴の北岳を歩けたことに満足のいく山旅だった。 芦安に着くころ雨が降り始め、天気に関してもラッキーだった。 広河原 11:02 二股 13:05 御池小屋 14:40 御池 5:21 右股分岐 6:47 小太郎分岐 7:05 肩の小屋 7:45 山頂 8:39 池山吊尾根分岐 9:08 八本場のコル 10:08 二股 11:35 御池 12:00 広河原 15:25 |
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