毛無山


                          2015年12月5日


   山梨県にある休暇村富士で学生時代の仲間が集まって忘年会をすることになった。場所を
 地図で見ると近くに200名山の毛無山があることを知り、夕方の集合の前に登ってみるこ
 とにした。

  前日は西からの強風が夕方まで吹き、この日は空の塵がきれいに吹き払われていた。さらに風が弱く、高
 速を河口湖で降りてからの富士山が見事だった。

     毛無山は富士山を見る山だそうだ。

   たつさんの山の選択の中にはこの山はない
  ので、こういう機会がないと登ってみようと
  は思わない山の一つである。

   麓の有料駐車場に着くと、もう車で一杯で、
  何とか一台停めることができた。この時期に
  でも結構な登山者があるらしい。気温は5℃。
  風がほとんどないので、上着はフリースだけ
  にして防寒着はザックに入れて歩きだした。
    麓金山跡
     歩きだしてすぐに、麓金山精錬場跡の標識
  と精錬の器具があった。この辺りで昔は金が
  採掘されていたのだ。

   すぐにスギの林になり、毛無山一合目の標
  識が出てきた。スギの林は一時で終わり、自
  然林の登山道に変わった。
 
   登山道に階段がない山は今どき珍しい。

   ここは木の根や岩の道が続いてるが尾根道
  が多いため登山道が雨でえぐられることがな
  さそうだ。
    標識
        ただ、2.5万図でわかるが結構急な尾
     根道だ。

      滝まで15分という標識があって、対岸
     に不動の滝が見えた。かなり落差はありそ
     うだ。

      登山道の右側木の間越しに富士山がきれ
     いな姿を見せてくれる。前日の西からの強
     風で空気がきれいになっており、快晴の空
     に美しい。

      風がないため結構汗をかく。

      五合目に着いた時、二つの標識があった。
     その一つに何とマツダランプの文字があっ
     た。マツダといっても車のマツダではない。
     昔の人でないとこの言葉はわからないと思
     う。ということは相当古くからある標識の
     ように思える。
  不動の滝
        その後も同じような道が続き、「北アル
     プス展望台」という場所に着いた。

      岩を2メートルくらい登ると前方に南ア
     ルプスの山々が雪をかぶった姿で現れた。

      北アルプスは雲の中にあって見えなかっ
     た。ここは、「南アルプス展望台」が適切
     だと思う。

      岩の上からは前面の木々が少し邪魔だっ
     たが北岳から間ノ岳、農鳥岳がくっきり見
     える。

      ここの先から平坦になって毛無山の山頂
     に着いた。
  マツダランプの文字が見える標識
 
  白峰三山
 
   山頂は気温3℃。風がないので寒くはない。

   マルバダケブキだろうか、枯れた花が金属
  ででもできたかのような色合いを見せていた。

   富士山は圧巻だった。

   ここでしばらく過ごし、再び南アルプスの
  山を見るため同じ道を戻った。

   陽の傾きが変わったせいか、南アルプス南
  部の悪沢岳、赤石岳、聖岳などが輝いて見ら
  れた。
  タルバダケブキ
 
  富士山
 
  南アルプス南部の山々
 

 


    こういう機会がないと行くことのない毛無山に行ってみた。

    思っていた以上の登山客がいて少々驚いた。天気はこれ以上ないほど素晴らしく、一日を
   堪能できた。

   登山口 9:22  五合目 10:31  北アルプス展望台 11:45  山頂 11:56  

   登山口 14:28


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