川苔山


                          2017年7月7日


   7月上旬は北アルプスを計画していた。しかし梅雨が明けてないため天気が安定せず、下
 旬に変更することにした。関東は比較的好天に恵まれていたので、急きょ川苔山へ行くこと
 にした。

  奥多摩駅から8:10発のバスに乗るべく、鳩ノ巣駅横の無料駐車場に7時半過ぎにつき、支度をして鳩ノ
 巣駅7:57のJRに乗った。JRだけを使って奥多摩まで行くとなると結構な時間がかかるが、車だと約2
 時間で鳩ノ巣まで着く。
  バスは一台でそれほどの混み具合ではなかった。

     川乗橋のバス停で降りた人は約20人。

   今日の天気は晴れのち曇りであるが、この
  時間は空は快晴だ。

   川苔山はたつさんは3度目、あーちゃんは
  2度目であるがこの時期は初めて。以前5月
  来た時には結構花は見られたので7月上旬は
  どうだろうかと舗装の林道を歩きだす。

   周りには花らしきものは全く見られない。
  花の情報があったわけではなく、沢沿いだか
  らほかの山に比べて涼しいだろうから、トレ
  ーニングも兼ねていくことにした山である。

   石垣近くに初めて現れたのが、この花。
  細葉ではなかったので、多分キソチドリだと
  思うがこれ一株だけだった。
    キソチドリ
     その後も花は現れず、細倉橋近くになって
  ヤマアジサイが少しとまだ蕾のキツリフネを
  見ただけだった。

   細倉橋にはトイレがあるが使えない。
   このトイレはバイオトイレらしいが、以前
  は一度使えたがその後はどうも稼働していな
  いらしい。

   奥多摩周辺のルート上にはトイレが少ない
  のが欠点だ。川苔山のように人気の山には使
  えるトイレの設置が必要な気がする。
    ヤマアジサイ
     細倉橋から林道と分かれて一般の登山道に
  なる。すぐのところにヤマアジサイがたくさ
  ん咲いていた。

   日原川の支流の川乗谷の沢沿いの道が続く。

   樹林帯の道なので陽は差さない。沢沿いで
  日蔭なので涼しく気持ちが良いが、やはりこ
  の時期なので汗はでる。

   ところどころで滝が見られ、その後ヤマブ
  キショウマがいくつか見られた。
 
       コアジサイがいくつも見られるが、まだ蕾
    だ。

     百尋の滝に到着。

     このルートで一番の滝だ。

     おそらく前日雨が降ったようで、登山道は
    ずっと濡れていた。

     滝の近くまでいくと冷気を感じ、爽やかに
    なる。

     ヤマアジサイが群生していた。
  ヤマブキショウマ
       百尋の滝から少し登りが続くが、この道に
    もたくさんのコアジサイが見られ、そのうち
    花が開いている株が見られるようになった。

     線香花火のようできれいだ。

     いったん川乗谷の支沢に下り、そこからま
    た巻き道を歩く。

     あーちゃんが、「ここはこういう道が多く
    て歩きやすいね。」

     今回は丹沢にしようか川苔山にしようかち
    ょっと迷ったが、丹沢は階段の道が多く、一
    方ここは階段も岩も少なく土の道が多いので
    こちらを選択した。

     最後の尾根道までの沢源頭の道には5月に
    は花が見られたが、今回はまったくなにも見
    られなかった。山頂に到着。
  百尋の滝
 
  コアジサイ  川苔山の標識 
     このころになると、薄日が時々射すだけで
  雲が全体を覆うようになった。

   川苔山の西側は開けているが、近くの山並
  みが見られるだけだった。

   一般に「川苔山」と言われているが、山頂
  の標識は「川乗山」だった。山頂には単独登
  山者が二人いただけだったが、そのうち何組
  かが登ってきた。

   バイカウツギとヤマボウシが満開に咲いて
  いた。
    バイカウツギ
         百尋の滝からここまでは、川乗谷の支沢を
    わたるところ以外は沢による涼しさはなくな
    り、風も弱くなって汗びっしょりだった。

     山頂でお昼にし、少し休んでから鳩ノ巣へ
    向けて歩きだした。

     歩きだしてすぐに、アオイの葉が目につい
    た。葉を少しよけてみると中に花が終わって
    実になりかけのものがあった。たぶん、ウス
    バサイシンだと思われる。

     ほかに一つだけギンリョウソウが見られた
    に過ぎない。
  ヤマボウシ
 
  ウスバサイシンの咲き終わり ギンリョウソウ
     下りはずっと杉林の中の道をひたすら歩く。

   面白いことに、ここはヤマアジサイとコア
  ジサイがものすごく多い。しかもよく観察す
  ると、杉の木の伐採量と関連があるようだ。

   伐採が全くないところにはこれらは育って
  いないが、ある程度伐採されて陽が当たると
  ころでは、斜面全体がヤマアジサイで埋まっ
  ているようで、これはこれで見事だった。

   あーちゃんも「こんなにアジサイだらけの
  山は初めてだね。」
    杉林の中のヤマアジサイの群落
     最後の熊野神社までの標高差100mほど
  はかなりの急斜面。

   そこにオカトラノオがいくつか見られた。
  オカトラノオ
 

 


    これほどまでに花が少ないとは思わなかったが、こんなにヤマアジサイとコアジサイが多い
   とも思わなかった。

    コアジサイを除くと今日見られた花はみんな白色だった。

    ただこの時期にこの標高にしては、沢沿いではさわやかな歩きができた。


  川乗橋 8:28  細倉橋 9:13  百尋の滝 10:06  山頂 12:01

  鳩ノ巣駐車場 15:07


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