川乗橋のバス停で降りた人は約20人。 今日の天気は晴れのち曇りであるが、この 時間は空は快晴だ。 川苔山はたつさんは3度目、あーちゃんは 2度目であるがこの時期は初めて。以前5月 来た時には結構花は見られたので7月上旬は どうだろうかと舗装の林道を歩きだす。 周りには花らしきものは全く見られない。 花の情報があったわけではなく、沢沿いだか らほかの山に比べて涼しいだろうから、トレ ーニングも兼ねていくことにした山である。 石垣近くに初めて現れたのが、この花。 細葉ではなかったので、多分キソチドリだと 思うがこれ一株だけだった。 |
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キソチドリ | ||
その後も花は現れず、細倉橋近くになって ヤマアジサイが少しとまだ蕾のキツリフネを 見ただけだった。 細倉橋にはトイレがあるが使えない。 このトイレはバイオトイレらしいが、以前 は一度使えたがその後はどうも稼働していな いらしい。 奥多摩周辺のルート上にはトイレが少ない のが欠点だ。川苔山のように人気の山には使 えるトイレの設置が必要な気がする。 |
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ヤマアジサイ | ||
細倉橋から林道と分かれて一般の登山道に なる。すぐのところにヤマアジサイがたくさ ん咲いていた。 日原川の支流の川乗谷の沢沿いの道が続く。 樹林帯の道なので陽は差さない。沢沿いで 日蔭なので涼しく気持ちが良いが、やはりこ の時期なので汗はでる。 ところどころで滝が見られ、その後ヤマブ キショウマがいくつか見られた。 |
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コアジサイがいくつも見られるが、まだ蕾 だ。 百尋の滝に到着。 このルートで一番の滝だ。 おそらく前日雨が降ったようで、登山道は ずっと濡れていた。 滝の近くまでいくと冷気を感じ、爽やかに なる。 ヤマアジサイが群生していた。 |
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ヤマブキショウマ | ||
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百尋の滝から少し登りが続くが、この道に もたくさんのコアジサイが見られ、そのうち 花が開いている株が見られるようになった。 線香花火のようできれいだ。 いったん川乗谷の支沢に下り、そこからま た巻き道を歩く。 あーちゃんが、「ここはこういう道が多く て歩きやすいね。」 今回は丹沢にしようか川苔山にしようかち ょっと迷ったが、丹沢は階段の道が多く、一 方ここは階段も岩も少なく土の道が多いので こちらを選択した。 最後の尾根道までの沢源頭の道には5月に は花が見られたが、今回はまったくなにも見 られなかった。山頂に到着。 |
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百尋の滝 | ||
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コアジサイ | 川苔山の標識 | |
このころになると、薄日が時々射すだけで 雲が全体を覆うようになった。 川苔山の西側は開けているが、近くの山並 みが見られるだけだった。 一般に「川苔山」と言われているが、山頂 の標識は「川乗山」だった。山頂には単独登 山者が二人いただけだったが、そのうち何組 かが登ってきた。 バイカウツギとヤマボウシが満開に咲いて いた。 |
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バイカウツギ | ||
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百尋の滝からここまでは、川乗谷の支沢を わたるところ以外は沢による涼しさはなくな り、風も弱くなって汗びっしょりだった。 山頂でお昼にし、少し休んでから鳩ノ巣へ 向けて歩きだした。 歩きだしてすぐに、アオイの葉が目につい た。葉を少しよけてみると中に花が終わって 実になりかけのものがあった。たぶん、ウス バサイシンだと思われる。 ほかに一つだけギンリョウソウが見られた に過ぎない。 |
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ヤマボウシ | ||
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ウスバサイシンの咲き終わり | ギンリョウソウ | |
下りはずっと杉林の中の道をひたすら歩く。 面白いことに、ここはヤマアジサイとコア ジサイがものすごく多い。しかもよく観察す ると、杉の木の伐採量と関連があるようだ。 伐採が全くないところにはこれらは育って いないが、ある程度伐採されて陽が当たると ころでは、斜面全体がヤマアジサイで埋まっ ているようで、これはこれで見事だった。 あーちゃんも「こんなにアジサイだらけの 山は初めてだね。」 |
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杉林の中のヤマアジサイの群落 | ||
最後の熊野神社までの標高差100mほど はかなりの急斜面。 そこにオカトラノオがいくつか見られた。 |
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オカトラノオ | ||
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これほどまでに花が少ないとは思わなかったが、こんなにヤマアジサイとコアジサイが多い とも思わなかった。 コアジサイを除くと今日見られた花はみんな白色だった。 ただこの時期にこの標高にしては、沢沿いではさわやかな歩きができた。 川乗橋 8:28 細倉橋 9:13 百尋の滝 10:06 山頂 12:01 鳩ノ巣駐車場 15:07 |
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