多くの人が川乗橋で降りた。こんな にたくさんこの山に登るんだ。 アスファルトの林道をしばらく歩く。 ウツギがちょうど見ごろの花を咲かせ ている。 フジも立派な高さで見える。ウツギ はそれ以降たくさん咲いていた。 見たかったヒメレンゲも石垣の間や 上に咲いていた。 細倉橋から登山道に入るがその付近 にも見られた。それほどの群落はなか ったが、大きな群落を形成していれば 見事なものだろうと思う。 |
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ウツギ | |||
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ヒメレンゲ | |||
細倉橋から渓流を下に見ながら ゆるい登りの道を歩く。新緑がと てもきれいだ。 所々に滝が見られ、気持の良い 道だ。 サツキヒナノウスツボという花 が見られた。あとで調べて分かっ たものだが、この花は秩父・奥多 摩と中央アルプスの伊那側、それ と伊吹山地に飛び離れて分布する らしい。 目立たない花であるが、分布的 に面白い花だと分かった。 数は少なかったが・・・・。 |
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サツキヒナノウスツボ | |||
そして、クワガタソウがあった。ところどころにピンクの花が咲いている。 ハルリンドウも一箇所に10株程度花をつけていた。 また、ミヤマハコベもところどころにあった。 三俣になっているところや、775m地点の沢の左岸に渡るところ付近にはニリンソウも 咲いていた。残念ながら花の終わりの時期でどの花も一つが実をつけていたり花を落として いてイチリンソウみたくなっていた。 |
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![]() クワガタソウ |
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ハルリンドウ | |||
百尋の滝到着。 この渓谷の中ではかなり滝が見え たが、この百尋の滝は中でも大きい。 ここから少し急なのぼりが15分 ほど続くと尾根に出る。 このあたり標高は960m。そこか ら先にはモミジがたくさんあった。 しかも新緑でとてもさわやかな林 になっている。 紅葉の頃はきれいだろうと思う。 川苔山のこのコースは、帰りも含 めて、歩く途中にいろいろな樹林帯 があって退屈しない。杉の植林地帯 が多いが広葉樹林帯もあり、このよ うなモミジの樹林帯もある。 またピンクのミツバツツジもとこ ろどころ咲いていて彩りを添えてい た。 |
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ここから1100mくらいまではスミレのオンパレード。 タチツボスミレとフモトスミレがほとんどだが、エイザンスミレもいくつか見られた。 |
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タチツボスミレ | フモトスミレ | ||
1200m付近から小さな沢に 沿って最後ののぼりに向かうが、 黄色のミツバツチグリやハシリド コロなどが咲いていた。 そして、コチャルメソウがいく つかみられた。 |
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コチャルメソウ | |||
川苔山の東の肩到着。 視界が少し開けた。このあたり、 カラマツの幼樹が植林されている。 ここから10分程度で山頂到着。 南側の広葉樹林は春紅葉になってい た。「春紅葉」という言葉を知った のは8年ほど前に北海道に住んでい たときである。5月下旬のころ、広 葉樹が芽吹いたときに、秋の紅葉ほ どではないが、黄色、オレンジ、黄 緑などいろいろな木々の芽吹きの色 とエゾヤマザクラのピンクが交じり 合って、それは見事な景観を作る。 支笏湖周辺やニセコで素晴らしい 景色を堪能した。また伊豆半島でも 結構見事な春紅葉が見られたが、そ こまでは行かないにしてもヤマザク ラが一本咲いていて、奥多摩の春紅 葉を味わうことができた。 |
![]() 奥多摩の春紅葉 |
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下山路は鳩ノ巣にとった。 最初は急坂のくだりであったが、 そのうち杉の林の長い、長いくだり が続いた。 途中でルイヨウボタンが数株咲い ていた。 |
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ルイヨウボタン | |||
バスを降りた時点では山道も人が多いだろうなと思ったが、歩いている間は静かな山歩きができた。 川乗橋8:55 細倉橋9:41 百尋の滝10:44 山頂12:30 山頂12:55 舟井戸鞍部13:10 鳩ノ巣駅15:20 |
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