葛城山・発端丈山


                          2018年5月30日


   会社時代の同期の集まりが毎年この時期にある。今年は伊豆長岡で開催され27名が集まっ
 たがその中の一人Sさんから懇親会の前に近くの山に登らないかと誘いがあり、5名が賛同し
 て三島駅で合流した。今回はSさんの企画にたつさんが乗っかった山行きである。

  天気予報は昼前から雨でその後この日いっぱいは降るというものだった。事前に当日は決行する旨の連絡
 があったので、久しぶりの雨の山を楽しもうと考えていた。新幹線で三島に着いたときは富士山の頭の部分
 だけが見えていた。

     三島から伊豆箱根鉄道に乗り換えて田京と
  いう駅で降りると葛城山が見える。

   今日はここから歩く。ロープウェーは使わ
  ないという。

   太平洋側では珍しい南から北に流れる狩野
  川を渡り、道なりに歩いていくとミカン畑の
  端にきれいなアジサイが咲き始めていた。

   ハイキングコースと書かれている標識の近
  くに大きなマップが掲げられていた。
    葛城山
 
   アジサイ 葛城山案内図
     ここからコンクリートの舗装道を歩くが、
  結構な斜度があるうえ雨が降りそうな空なの
  で湿度が高く汗をかく。

   ヒメレンゲとアザミの花が見られた。

   ハコネウツギがたくさんあるが、標高が低
  いところの花は終わりかけだった。
    ヒメレンゲ
       尾根沿いになるとところどころで視界が開
    けて街並みが見えるようになると、「おお!
    ずいぶん登ってきたな!!」という声が聞こ
    える。

     ナルコユリの見事に咲いている株があった。

     ロープウェーの下を一度くぐって少し行く
    と舗装道から離れて登山道らしい道に入る。
   アザミ
       このあたりになるとハコネウツギのきれい
    に咲いている木がたくさん見られるようにな
    った。

     さらにヤマボウシも咲いていた。

     もう一度ロープウェーの下をくぐる。あと
    標高差で100mほどだ。
  ナルコユリ  
 
  ハコネウツギ ヤマボウシ
     ここでツクバネウツギが見られた。これは
  帰ってからツクバネウツギと分かったもので、
  たつさんは初めて見た花だ。ベニバナツクバ
  ネウツギは何度も見ていたが、白のこれは今
  まで見たことがなかった。

   またガクウツギも少し見られた。

   そしてほどなくで山頂に着いた。
  ツクバネウツギ
 
   ガクウツギ 葛城山頂標識
     山頂にはロープウェーで登ってきている人
  たちが景色を眺めていた。残念ながら富士山
  は雲の中だった。

   ベンチでお昼にする。するとぽつぽつと雨
  が降り出してきた。これ以降はずっと雨だろ
  うと皆で雨具を着て発端丈山へ向けて出発す
  る。

   ここから一旦標高差200mを下る。この
  道は登山道として整備された後は見られるが、
  ここの斜面はどうも崩壊が激しく、土砂で歩
  きにくくなっている。

   山に慣れていない3人は苦戦していた。
  標 識
     歩き始めて15分くらい経つと雨が止んで
  きた。今日は風がないので蒸し暑さが続いて
  おり、雨具を脱ぐ。幸いこれ以降は宿に着く
  まで雨には降られなかった。

   道の途中に初めて見る花が現れた。結構群
  生している。ランの一種のようにも見えるが、
  このような花つきのランは記憶にない。また
  葉はショウガのようにも見えた。帰って調べ
  たらハナミョウガという花だった。

   再び登り返して発端丈山に着いた。後方に
  先ほど登った葛城山が見られた。
  ハナミョウガ
 
  ハナミョウガ 発端丈山頂標識 
 

 


    発端丈山からは約400mを下る。地形図で見ると結構急な傾斜なので、ゆっくり降りるよう
   伝えた。山に慣れていない人から、「これがハイキングかい?」という声があったが、ハイキン
   グにしては強度が高いとたつさんも思った。

    三津漁港からはバスで宿まで行った。

    今日は最初から雨と考え、久しぶりに雨の中の登山とある意味で期待もしていたが予報が外れ
   てラッキーだった。こういう仲間と山に登るのもまた楽しいものだ。


  田京駅 9:42  葛城山 11:22  発端丈山 13:18  三津漁港 14:11



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