東名の大井松田で降りて246に出ると、 自然渋滞に遭いかなり時間がかかった。 以前犬越路から用木沢に降りた時に車が停 まっていた情景をおぼろに覚えていたのでそ こを目指したが、どうも記憶している風景と 違う。引き返して地図を確認してまた向かう ことをしたので、当初考えていた時刻よりだ いぶ遅くなった。 今日の目的はコイワザクラを見ることなの で、犬越路からコイワザクラの咲くといわれ る大笄に行くルートに変更した。 快晴の中で新緑がきれいだ。 |
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青空と新緑 | ||
まだツツジの満開の時期には早いが、ツツ ジ新道を行けば、標高の低いところでならツ ツジが咲いているとも思ったが、犬越路まで でも見られるかと考えた。ただ結果は蕾をつ けた木は少し見られたが花は全く咲いていな かった。 犬越路までの道には100mおきに標識が 立っており、9年前にはなかったと思う。何 回か沢を木橋で渡りながら標高を上げていく。 風がさわやかでずっと新緑の中を歩くのは気 持ちがいい。 |
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100mごとの標識 | ||
9年前はここは下りに使ったが、花はク ワガタソウとミツバツチグリしか見られな かった。 今回もここでは花は見られないと思ったが、 スミレがいくつかとキケマンが見られた。 帰りにはクワガタソウが咲いているのを 見つけた。 犬越路避難小屋まで200mの標識が出て、 階段の道を登って犬越路に着いた。 |
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スミレ | ||
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空は快晴。風がややあるが爽やか。ただ、 汗をかいた後で肌寒くも感じる。 少し休憩していると神の川方面の道から犬 を連れた男性が登ってきてそのまま先に歩い て行った。 しばらくしてわれわれも歩き始める。標高 が1000mを越えたこのあたりの木々は、 ちょうど芽吹いてすぐの状態で、若葉の色が 赤っぽかったり、黄色っぽかったり、黄緑だ ったり、木によって色味が異なる。いわゆる 春紅葉だ。 歩きやすいなだらかな尾根の後には富士山 が見え始めてきた。 |
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クワガタソウ | ||
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新緑の木々 | 新緑の木々 | |
犬越路から30分ほど歩いたとき、犬を 連れた男性が立ち止まって写真を撮ってい た。見るとそこにコイワザクラが咲いてい た。 その男性は毎年ここに来るようで、いつ もならここ一面に咲いているのに今年は花 の数が少ないと言っていた。またこの先に も何か所かに咲いているとも言っていた。 |
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コイワザクラ | ||
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われわれはさらに先に行くことにしたが、 その男性とはその後会わなかったところをみ ると最初に見た場所から引き返していったと 思える。 標高を上げていくと富士山の右手に南アル プスの山々が姿を現してきた。 鎖場のところにもコイワザクラが咲いてお り、その先にも数は多くないものの2か所で 見られた。ただ、花は咲き終わりに近いもの が多かった。 たつさんはもう少し標高を上げれば南アル プスも一望できると考えた。 |
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イコイワザクラ | ||
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陽が高くなって気温が少し上がったためか、 落ち葉の中からフデリンドウが顔を出してい た。帰りがけにはかなりのフデリンドウが見 られた。 それ以外にはオオカメノキの花が咲いてい るのが見られたが、多くはまだ葉が出始めた オオカメノキが多かった。 マイヅルソウも蕾だった。 |
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コイワザクラ | ||
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フデリンドウ | オオカメノキ | |
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1270m地点で展望の開けた場所につき、 富士山から南アルプスの山々が一望できた。 4月上旬に塔ノ岳から同じ風景を写真に収 めたが、まだ近くの山々の木々は芽吹いてい なかった。今日は西丹沢の山々が新緑に覆わ れたのできれいな写真が撮れた。 予定ではもっと先の大笄に行くことにして いたが、それはコイワザクラが小笄から大笄 の間にしか咲いていないと思っていたからだ。 ここまででコイワザクラも見られたし、南 アルプスも眺望できたので今日はここで引き 返すことにした。 |
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マイヅルソウ | ||
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富士山と南アルプスの山々 | ||
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行く前に考えていたルートも変更し、到着地点も変更した山行だった。 コイワザクラを見ることを目的にしたので、それが早い地点で見られたのと富士山と南アルプス の山々も甲斐駒ヶ岳までが見られたので満足だった。風も爽やかで新緑の中を気持ちよく歩けた。 平日もあってか人の少ない静かな山だった。 用木沢 8:38 犬越路 9:56 1270m地点 11:30 犬越路 12:25 用木沢 13:47 |
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