≪2日目≫ | ||
小屋から1分ほどのところで電波が入るこ とが分かったので、このあたり(静岡県葵区 田代)」の天気予報を見ると夕方まで晴れマ ークだった。 しかし山の天気はどのように変わるかわか らない。特に今日は聖岳を超えてさらに3つ のピークを踏んで百間洞山の家まで行くアッ プダウンの激しいルートだ。 できれば2時までには着きたいと思い、4 時過ぎには歩き出した。 イブキトラノオが柵に囲われた一角に、薊 畑の先にイブキジャコウソウが咲いていた。 |
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イブキトラノオ | ||
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空は快晴。風もほとんどない。 ここから小聖岳に向かう。前方には朝日を 浴びた聖岳とその左に聖を越えて今日向かう 兎岳、小兎岳、そして中盛丸山が見えた。 |
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イブキジャコウソウ | ||
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聖 岳 | 兎岳と小ピーク | |
小聖岳にはスタートしてから1時間25分 で着いた。ゆっくり歩いているつもりだがコ ースタイム通りだ。 上から若い男性が下りて来たので、どこか ら来たのか聞いたら、兎岳避難小屋からだと いう。水はどうしたのか聞いたところ小兎の 下に少し降りて3リットル汲んだという。 たつさんも長丁場を想定していつもよりさら に2リットル多く持っている。 この先ヤセ尾根ではハクサンシャクナゲ、 ミヤマホツツジ、ミネウスユキソウ、タカネ ヨモギ、タカネツメクサ、チシマギキョウな どが見られた。 |
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ハクサンシャクナゲ | ||
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タカネヨモギ | タカネツメクサ | |
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ヤセ尾根を過ぎたあたりの聖岳の山頂部分 はかなりの大きさを感じる。 さらに山頂までにはチシマギキョウやタカ ネツメクサなどに加えて、ミヤマウイキョウ やシコタンハコベが見られた。シコタンハコ ベは北岳では良く見られ、たつさんが好きな 花だが、南アルプスのほかの山で見たのは初 めてだ。北岳で見た花は蕊が赤くてそれが大 きなアクセントになっているが、ここのはそ れが弱かった。 聖岳山頂に到着した。 |
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チシマギキョウ | ||
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聖岳山頂部 | ||
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ミヤマウイキョウ | シコタンハコベ | |
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山頂から真正面に見える赤石岳の大きいこ と。 左奥には仙丈ケ岳も見えた。 さらに手前の緑の山並みが左からこれから 行く兎岳、小兎岳、中盛丸山で、その向こう に中央アルプス、さらに奥に北アルプスが見 られた。 |
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聖岳山頂標識 | ||
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赤石岳と左遠方に仙丈ケ岳 | ||
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兎岳、小ピーク、小兎岳、中盛丸山 | ||
山頂で景色を眺めたり、写真を撮ったりし て小1時間ほど過ごした。今日はさほど天気 が悪くならないだろうと判断した。 兎岳への400mほどの下りで聖兎のコル へ、そしてコルから200mの登りにとりか かる。 ここの間では、今まで見た花に加えて、ウ サギギク、ヨツバシオガマ、ハクサンフウロ マツムシソウ、タカネバラ、タカネビランジ などが見られた。タカネビランジは岩場にい くつも咲いていたが、シロバナからピンクの やや濃い花まで見られた。 兎岳の標識はなかなか現れなかった。結構 ここのアップダウンはきつい。 |
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ウサギギク | ||
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ヨツバシオガマ | ハクサンフウロ | |
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マツムシソウ | タカネバラ | |
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やっと兎岳の標識が見えた。このあたりで 少しガスが出てきたものの、まだまだ日差し はあった。 振り返ると一部ガスに覆われた聖岳の雄姿 が見えた。 |
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タカネビランジ | ||
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聖 岳 | ||
ガスが出てきたといっても、周囲の景色は 十分堪能できているので、ここで昼食と休憩 で約1時間過ごした。 そしてガレ場を150m下って100mの 登りで小兎岳へ。ここではかなりガスに覆わ れた。 さらに80m下って180m登り中盛丸山 へ。ここでは視界は全くなかった。 そして約1時間かかって今日の宿泊地であ る百間洞山の家に着いた。最後の1時間が疲 れていたこともあって一番きつかった。 |
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小兎岳標識 | ||
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日本で最も南に位置する3000m峰の聖岳に登ってきた。 昼前ころからガスがかかり始めたが、雨は降らず、風も弱くて眺望も午前中は素晴らしかった。 花も特に聖岳山頂以降に量は多くはないが、多くの種類が見られた。 聖平小屋 4:21 小聖岳 5:49 聖岳 7:19 兎岳 10:43 小兎岳 12:15 中盛丸山 13:15 百間洞山の家 14:51 |
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