白雲岳


                         2009年8月5日


 大雪に夏の終わりの花を期待し、特にクモイリンドウの咲き始めを見ることを目的に白雲に登った。

     
     前日、帯広に泊まっていたため朝早く経ったが、上士幌あたりまでは濃い霧だった。しかし、6時を
 過ぎる頃からさあーっと、ホントに一瞬にして晴れてきた。


  
   
   
   
          
   カラマツソウ ヨツバシオガマ   
    第一花園に至るまでは、ウメバチソウや
 コバノイチヤクソウが咲き誇り、ミヤマ
 ホツツジや咲き始めのきれいなカラマツソウ
 が見られた。

  第一花園は今年は雪が遅くまで残ったが、
 それも溶けてようやくエゾノウサギギクや
 チングルマ、アオノツガザクラ、ヨツバ
 シオガマ、チシマヒョウタンボク、チシマ
 アザミなどの花が見られた。
   
    チシマアザミ   
   

  奥の平到着。
  ここ第二花園はまだ一面の雪。7月はこの
 雪渓を登らなければならなかったが、今は
 奥の平の標識がある登山道を歩くようになって
 いる。

  ここも雪解けとともに、チングルマやアオノ
 ツガザクラが一面咲いていてきれい。
  雪がもっと溶けていれば、遅い時期でもエゾ
 コザクラやキバナシャクナゲなどももっと見ら
 れるのになア。

  特にアオノツガザクラはやっと咲き始めた
 ところ。道の下の群落はすごい


   
    アオノツガザクラ   
    コマクサ平はチシマツガザクラが咲きはじ
 めていた。

  コマクサやチシマキンレイカ、イワブクロ
 の残り花、シラネニンジンも。

  石狩の山々、ニペソツも美しいシルエット
 を見せている。

  空に浮かぶ雲はもう秋の雲だ。
 
 
    秋を思わせる雲    
       
  チシマツガザクラ  シラネニンジン   
 
   第三雪渓までの道は、ササやハイマツが刈られていてずいぶん広くなった。
 エゾノウサギギクやヨツバシオガマがまだ旬で見られる。

 第三雪渓は殆ど雪の上は歩かせず、第四雪渓は完全な夏道となっていた。
 ここもアオノツガザクラ、エゾツガザクラ、チングルマがまだ咲いていた。

 
 
    赤岳到着。
  白雲分岐まではもう花が少なくなって
 いる。
  チョウノスケソウは種をつけていた。
  エゾハハコヨモギは多いが、クモマ
 ユキノシタ、リシリリンドウ、チシマ
 キンレイカ、エゾツツジ、イワギキョウ
 などが時々顔を出す程度。

 
   リシリリンドウ  
       
  イワギキョウ  クモマユキノシタ  
     白雲分岐から白雲岳のお花畑も見事。
  ウスユキトウヒレンは、咲いている株が
 少ない。

  エゾヒメクワガタ、チングルマ、ミヤマ
 リンドウ、ヨツバシオガマ、オヤマソバなど
 がきれいに咲いている。

  白雲山頂では久しぶりに旭岳が見渡せた。
 緑と白の縞模様が素晴らしい。
   
    旭岳を望む   
     
   ウスユキトウヒレン エゾヒメクワガタ   
         
   オヤマソバ    
  銀泉台から白雲までは、やはり多くの花が見られた。
  雪が多く残っていたこともあって、この時期でも個体によってまだまだ旬な花が沢山あった。

  やっぱり大雪の花々はいつ来てもその素晴らしい姿を見せてくれる。

  ただ残念ながら、目当てのクモイリンドウにはお目にかかれなかった。うまくすると見られるかなと
 期待していたが、やはりまだ時期が早かった。


 
  登山口7:51 奥の平8:56 赤岳10:00 白雲分岐10:42 山頂11:14

  山頂発12:00 赤岳12:49 コマクサ平13:21 登山口14:10


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