≪2日目≫ | ||
明け方起きて外に出てみると五竜岳ははっ きり見え、下界の明かりも見える。風はほと んどないが空は大部分が雲に覆われている。 支度をし、ご来光が見えた時点を今回の頂 上とすることにしてヘッデンをつけて歩き始 めた。東の空の一部に雲の隙間がありそこか ら太陽が見えるかと思ったが、この写真が精 いっぱいだった。結局山頂にはつかなかった。 小屋に戻って朝食を作り、出発しようとし たとき、雨がポツポツときた。もう降り出し たのかと思ったが、レインウエアを着る。 |
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明け方の空 | ||
白岳へほんの少し登って遠見尾根を見ると ほぼ見渡せた。これなら紅葉も十分堪能でき る気がした。 最初のころは雨にみぞれが混じっていたが、 その後は弱い雨が続く。 五竜の山頂はまだ見えないが、鹿島槍ヶ岳 の双耳峰が見えてきた。 そして前方の遠見尾根はきれいに色づいて いる。 |
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鹿島槍が見えてきた | ||
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雨はポツポツとだが降り続いている。ただ 視界が遮られてないのが幸いだ。 五竜の山頂部が見えてきた。 |
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遠見尾根上部の紅葉 | ||
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さらに下るとナナカマドの赤とミネカエデ の黄色の先に五竜が見えるところに出てきた。 これで青空だったら素晴らしいが、昨日だ ったらおそらくガスがかかっていてこの写真 は撮れてなかっただろうと思う。 |
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鹿島槍と五竜 | ||
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紅葉と五竜岳 | ||
西遠見山周辺がこの尾根でも紅葉の見どこ ろと言われているが、まさにその通りでやや 細い尾根上はナナカマドの赤とミネカエデの 黄色、ダケカンバが見事だ。 尾根の南側の沢伝いを見るとそれが特に感 じられ、あーちゃんも「北海道の紅葉を随分 見てきたけど、ここも引けを取らないね。」 そしてすぐに西遠見ノ池に着いた。 |
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遠見尾根の紅葉 | ||
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遠見尾根南側の紅葉 | ||
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この後、鹿島槍から五竜の山並みが撮れ、 鹿島槍の下部にカクネ里氷河が見えた。 ここはそれまではカクネ里雪渓と呼ばれて いたが、数年前から氷河の調査が行われて、 確か去年に氷河と認定されたものだ。 中遠見山を越えると前方に小遠見山が見え る。まさに全山紅葉の景色だ。遠見尾根がこ んなに素晴らしい紅葉の場所とは思わなかっ た。 小遠見山は360度の眺望が得られる素敵 な場所だった。 |
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西遠見ノ池 | ||
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鹿島槍から五竜の眺望 | ||
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今回の山行でナナカマドやハウチワカエデ、 ミネカエデ、ダケカンバなどの紅葉のほかに も、木や草の様々な紅葉、黄葉がたくさん見 られた。 ハクサンタイゲキやウラシマツツジ、チン グルマ、サラサドウダンの赤、クガイソウ、 キバナノコマノツメと思われる葉の黄色、オ オカメノキのオレンジなどだ。 |
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小遠見山の紅葉 | ||
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ハクサンタイゲキ | クガイソウ | |
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キバナノコマノツメ? | ウラシマツツジ | |
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ネバリノギラン? | サラサドウダン? | |
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そしてほんの少しだが、まだけなげに咲い ている高山植物もいくつか見られた。 タカネマツムシソウ、ウメバチソウ、ウサ ギギク、オヤマリンドウ、ミヤマリンドウ、 ホツツジなどだった。 |
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オオカメノキ | ||
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タカネマツムシソウ | オヤマリンドウ | |
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ミヤマリンドウ | ホツツジ | |
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9月28日のピンポイントの晴天を活用して八方尾根と遠見尾根の紅葉を満喫できた。 遠見尾根を先に歩くかどうか迷って、結局八方から歩くことにしたが、幸いにも29日 は雨ではあったが遠見尾根にガスがかからなかったため素晴らしい景色を見ることができ た。 八方池山荘 8:50 八方池 9:46 扇雪渓 10:45 丸山ケルン 11:10 唐松山荘 12:08 大黒岳 13:57 五竜小屋 15:05 五竜小屋 4:52 日の出 5:37 五竜小屋 6:21 西遠見ノ池 7:57 大遠見山 8:25 中遠見山 9:07 小遠見山 9:24 ゴンドラ 10:50 |
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