道路を挟んで駐車場と登山道入り口があり、 ほかにも「富士見山登山道 平須コース入口」 の看板があった。 数段の石段を登って、植林された杉林の道 に入る。足元は杉の葉っぱを始め落ち葉で敷 き詰められている。 フタリシズカが咲いていたが、なんとこの 山にはこの花が山頂付近までの至る所で見ら れた。 |
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標 識 | ||
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富士見山は山梨100名山のひとつだそ うだ。 花の情報はほとんどないが、杉林に入っ て見た花はフタリシズカとユモトマムシグ サだけで、あーちゃんに「今日は花は期待 しない方がいいよ。」と言っておいた。 そんななかで、イカリソウが一つだけ見 られた。 |
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フタリシズカ | ||
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ユモトマムシグサ | イカリソウ | |
登山道はほぼ最初からずっと、落ち葉が敷 き詰められた歩きやすい道で、ジグが切って ある。「ここは岩とか木の根っこがなくて歩 きやすいね。」とあーちゃん。一部の崩れた トラバースの箇所を除いてずっとこんな道だ った。 ほぼ標高50メートルおきに現在地の標高 を示した標識や、「登山道」の標識、「山頂 まで○キロ」の標識が0.5キロごとに現れ る。 植林された杉のほかにかなり太い杉の古木 も交じった道を登る。 |
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標 識 | ||
今日は気温も高く、少し歩いただけでかな りの汗をかく。そこで30分ごとに水分補給 とした。 また歩きだしてからハエがうるさい。防虫 スプレーを使っても全く効き目がない。山頂 近くまでこれが続いた。五月の蠅と書いてう るさいと読ませるのは確かにそうだと思った。 登山道は杉の植林地を過ぎると、一旦南へ 沢筋を横切りながらトラバースする。ここは かなりの崩壊地でロープや鎖がつけられてい る。 ヤマツツジが咲いていた。 |
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ヤマツツジ | ||
このあたりから落葉広葉樹の林に変わる。 ノリウツギが咲き始め。もう終わりかけた ベニバナツクバネウツギやまだ蕾の多いバイ カウツギも見られた。 広葉樹林帯に入ると急に明るくなり、新緑 が青空に映えてきれいだ。 |
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ノリウツギ | ||
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10時半頃からエゾハルゼミだろうか、 あたりからたくさん鳴き声が聞こえてきた。 キランソウとユキザサが一株だけ咲いて いた。スギ林の中で見たイカリソウとその 後見られたクワガタソウはいずれも一株だ けしか見られなかった。 |
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落葉広葉樹の新緑 | ||
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キランソウ | ユキザサ | |
標高1300m付近からブナの木が見ら れるようになった。ブナも新緑がとてもき れいだ。 1550m付近では巨大な木が数本見ら れた。見事な巨木だ。 標高1600mを越えたところで稜線に 出て一旦下って少し登り返して展望台に到 着。ここには「1640 富士見山」と輪 切りされた木で作られた標識があり、下に 小さく展望台と記されていた。 本当の富士見山は標高は同じだが、ここ から約30分南にある。われわれの今回の 目的は残雪の南アルプスを見ることにある ため、ここを最終地点とした。 このあたりにトウゴクミツバツツジがい くつか見られた。 |
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ブナの巨木 | ||
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富士山は見えたものの霞がかかって、写 真ではうまく撮れない。 南アルプスの山々は、西の方向に北岳か ら聖岳まで眺望できたが、4本の木が遮っ ており、北岳や間ノ岳は木の枝の間にしか 見えなかった。ここから見る北岳はきれい な円錐形をしており、鋭鋒であることが良 くわかる。 木に遮られずに見られたのは荒川三山と 赤石岳だ。ただ今回は小さな三脚しか持た なかったため、それを使えず、望遠や標準 レンズで何とか撮った。 |
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トウゴクミツバツツジ | ||
ここで双眼鏡で眺めたり、写真を撮ったりしながら昼食とした。 富士見山から戻ってきた人が3人、われわれの後から来た人が2人この山で出合ったすべての人 だった。 |
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赤石岳(左)と荒川三山(右) | ||
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赤石岳 | ||
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荒川三山 | ||
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聖岳(左)と赤石岳(右) | ||
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期待通り残雪の南アルプスの山々が見られた。塩見岳から北岳も木の枝の隙間などで見られ たが写真に撮ることはできなかった。当初の計画通りに6月上旬に出かけていたら、残雪はな かっただろう。 花は残念ながら少ない山だった。帰りは中央高速で20キロの渋滞に遭遇してしまった。 平須駐車場 8:54 鳥居 9:39 富士見山展望台 11:36 駐車場 13:52 |
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