高根ヶ原の最低鞍部1714m付近は草地 になっていて、このあたりだけ花の種類が異 なる。 まずリンネソウが出てきた。この花は下向 きに咲いているので、下から撮ると花の内部 の様子がわかる。 ウズラバハクサンチドリとハクサンチドリ、 エゾキスゲも現れた。 ササのある中にエゾキスゲが一輪だけ花を 開いていた。ほかにも蕾は結構見られたので、 もう1週間もたったらオレンジの花で彩って くれるだろう。 |
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リンネソウ | ||
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ウズラバハクサンチドリ | エゾキスゲ | |
チングルマもエゾノハクサンイチゲも出て きた。 チシマアザミはまだ花を開いてはいなかっ た。 チシマノキンバイソウの黄色の大輪も咲い ていた。 |
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チングルマ | ||
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やや湿り気のある草地を抜けると、再び風 衝地になる。昨日からずっと続いて姿を見せ てくれるメアカンキンバイやイワブクロが見 えだす。 さらに高根ヶ原で初めてタカネシオガマが 顔をだしてくれた。大きな株もあり、咲き始 めのなんとも鮮やかなピンク色だ。 |
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エゾノハクサンイチゲ | ||
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メアカンキンバイ | イワブクロ | |
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このタカネシオガマは横から見ると全体が 円錐形に見えるが、この花を上から見ると円 盤状となるから面白い。 さらにこのあたりにはチシマキンレイカも たくさん咲いており、その黄色とタカネシオ ガマのピンクとのコントラストがきれいで、 それもあちこちに見えて素晴らしい。 旭岳も北海道最高峰の大きな姿になってき た。 そして忠別沼が見えて忠別岳も大きくなっ てきた。 |
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タカネシオガマ | ||
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真上から見たタカネシオガマ | タカネシオガマとチシマキンレイカ | |
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旭 岳 | ||
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雪の残る忠別沼と忠別岳 | ||
ここから一旦下って、忠別沼の周りの木道 を歩く。沼にはまだ雪が半分以上残っていた。 雪解け直後に咲くショウジョウバカマが木 道のそばに咲いていた。ほかにもギョウジャ ニンニクやケヨノミの花もあった。登りにさ しかかり、ミヤマオグルマやイワヒゲが咲い ていた。 |
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ショウジョウバカマ | ||
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ミヤマオグルマ | イワヒゲ | |
コケモモもたくさん咲いている。ほかにホ ソバイワベンケイも黄色い花を咲かせていた。 そして忠別沼から約50分で忠別岳に着い た。花を撮りながらのんびり歩いてきたので、 白雲避難小屋から4時間20分の行程だった。 正面にトムラウシが、振り返ると旭岳がき れいだった。 |
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コケモモ | ||
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トムラウシ山 | ||
昨日避難小屋で隣り合わせた男性と話をし ていて、我々は明日、忠別往復するといった ら、自分ももう一泊小屋に泊まってそうする ことにしようと言っており、その男性と山頂 付近で出会った。やはりここで見る花をたく さん撮って楽しんでいる。 忠別の東側はエゾノハクサンイチゲが一面 に咲いていて見事だった。 しばらく山頂にいて引き返す。沼付近でコ バイケイソウが咲いているのに気付いた。 |
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コバイケイソウ | ||
帰路も多少雲がかかるときがあって薄日に なってくれたが、無風だった。 行きに撮らなかったリシリリンドウを撮り、 ほかに気づかなかったムカゴトラノオ、エゾ ウサギギク、トカチフウロ、チシマギキョウ、 チシマノキンバイソウ、ミヤマキンポウゲな どを写して小屋に戻った。 小屋の周りで、最後にリシリオウギが見ら れた。 |
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リシリリンドウ | ||
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ムカゴトラノオ | エゾウサギギク | |
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チシマギキョウ | リシリオウギ | |
忠別岳はそれだけを目指して登る人はほとんどいない。旭岳や黒岳、銀泉台からトムラウシを 目指したり、沼ノ原や天人峡から旭岳などを目指して縦走する通過点にある山に過ぎない。 しかし、ここに来てみて、忠別岳を往復する中で高根ヶ原に咲く花を見ながらのんびり歩くの は素晴らしい山旅だと思った。 白雲避難小屋 5:35 三笠新道分岐 6:48 忠別沼 9:04 忠別岳 9:51 忠別岳発 10:45 三笠新道分岐 13:10 白雲避難小屋 14:22 |
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