日差しが強そうなので、長袖を着て歩き はじめたが、ものの5分も立たないのに汗 が噴出す。 気温も高く、風もない。 帰りに様似の道路をお昼過ぎに走ってい たら、気温が30度だった。暑いはずだ。 はじめはゆっくり登るつもりがこんなに 汗が出るのではゆっくりでも早くでも変わ らないので、いつもの一人歩きペースで登 ることにした。 橋を渡り、王子製紙所有の社有林に入る。 ササ原の両脇にシュムシュノコギリソウ とハンゴンソウがあった。 |
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シュムシュノコギリソウ | ||
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外来種などの侵入を防ぐために設けら れた沢の靴洗い場を過ぎてすぐに、オオ ヤマサギソウが見られた。 もう花の時期は終わりに近い状態だが、 花をつけている株が3つあり、もうすっ かり終わっている株もあった。 この花を見るのははじめてである。 すぐそばにミヤマウズラ。 これは4合目くらいまで所々に咲いて いる。よく見ると、うずらが飛んでいる ような、かわいらしい花だ。ちょうど秋 にかけての今頃が旬らしい。 |
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オオヤマサギソウ | ||
5合目の休憩小屋までの道は、ミヤマ ウズラはたくさんあったが、それ以外は サワオトギリがいくつかあったに過ぎな い。 もう夏も終わりのこの時期、5合目よ り上もかなり終わっているだろうなと懸 念しながら登る。 |
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ミヤマウズラ | ||
5合目到着。林の中は風が通らなかっ たので、ここから涼しいかなと思ったが、 どうしてどうして、風がほとんどない。 空には高い雲がかかっていたので、日 差しは強くなかったけど蒸し暑い。 さて、どんな花が残っているかと期待 して歩くと、すぐにチシマセンブリがサ サの中に現われた。 まだ咲いて間もない株ばかり。 そしてアポイハハコ。もうすっかり花 は咲き終わっているがそのまま残ってい る。そしてキンロバイ。まだ咲いている 花が山頂までにずいぶんあった。 |
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アポイハハコ | ||
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馬の背あたりでは、チシマセンブリ がたくさん咲いている。ちょうど見ご ろだ。その先にも道の両側に、これだ けの数が咲いているとは思わなかった。 チャボヤマハギも見られた。 ハクサンシャジンがいくつか、モイ ワシャジンも二株見られた。 イブキジャコウソウのまだ花がつい ているのが草の陰に見られた。 |
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チシマセンブリ | ||
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ハクサンシャジン | モイワシャジン | |
今日は高い雲があって日差しが柔らかく、霧も出ていないため様似海岸が良く見える。 オヤマソバも残っていた。 またウメバチソウも咲きはじめのきれいな株が多かった。 ホソバトウキもいくつか見られたが花はもうつけていなかった。 |
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キンロバイ | 様似の海岸線 | |
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オヤマソバ | ミヤマワレモコウ | |
頂上への登りにかかると、エゾマ ツムシソがいくつか見られた。まだ 蕾を持っている株もいくつかあり、 咲いている花はとてもきれいだ。 ミヤマワレモコウもまだ旬。 エゾシオガマはもうほとんど終わ りの花が多かった。 |
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エゾマツムシソウ | ||
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ウメバチソウ | エゾシオガマ | |
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きれいなダイモンジソウも見られた。 ダイモンジソウは岩陰などに何株か見 られたがほとんど終わりに近い株ばかり だった。 さらに登山道の岩の陰にアポイマンテ マが数株まだ残っていた。もう終わって いるものと思っていただけに嬉しかった。 |
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ダイモンジソウ | ||
そして、山頂までで見た最後の花は ヒダカトウヒレンだった。 まだ旬のものが二株見られた。 ![]() |
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アポイマンテマ | ヒダカトウヒレン | |
今回、急遽アポイに行ったことは大正解だった。 特に見たかったエゾマツムシソウは6年ぶりであった が、以前見たときよりとても爽やかな印象を受けた。 また、チシマセンブリがたくさん咲いていたのには驚 いた。 この時期、どこにでもある秋の花、リンドウ類を見か けなかった。あとで調べてみると、ツルリンドウはある らしいが、これは林の中であろう。5合目から上に咲く 花の中にリンドウはないようだ。『アポイリンドウ』な るものがあってもよさそうに思うが・・・・。 いずれにしてもこの山は5月から9月初旬までいろい ろな花が楽しめる素晴らしい山であることを再確認させ られた一日だった。 |
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登山口7:46 五合目休憩小屋8:48 馬の背9:25 山頂10:03 登山口12:10
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