観音平の駐車場にはもう40台ほどの車が 停まっていて端に停めた。 駐車場付近ではオレンジのレンゲツツジが 咲き始めていた。 編笠山の地形図を見るとはじめはゆるい登 りであるが山頂に行くほど傾斜がきつくなり、 途中に下る箇所は全くなくて約900m登る。 歩き始めてニガイチゴが見られたが、そこ からしばらくササが茂る道で、「この道では 花はほとんど期待できないね。」と言いなが ら歩く。 |
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ニガイチゴ | ||
すぐに尾根上の道になり、マイヅルソウが 咲いていた。日当たりが良かったので咲いて いたらしく、ここより上にもたくさんのマイ ヅルソウがあったが、花を開いていたものは なく蕾をつけているのが時々見られた程度だ った。 帰り道でササの間にチゴユリが一輪見られ た。 |
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マイヅルソウ | ||
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トウゴクミツバツツジの花が道上に落ちて おり、残って咲いているのも終わりかけが見 られるが、だんだん登っていくにつれて満開 となった木々が見られるようになった。 サラサドウダンがふと上を見ると咲いてお り、そのそばにベニバナツクバネウツギも見 られた。 |
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チゴユリ | ||
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トウゴクミツバツツジ | トウゴクミツバツツジ | |
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雲海という休憩ポイントに着いた。あーち ゃんが「あんなに車があるのにこっちはいな いね。みんな権現岳に行っているのかな?。」 実際山頂までで出会ったのは下山者一人、 登っていく人一人でとても静かな山行ではあ った。 雲海を過ぎてすぐの大きな岩の下にアオイ の葉を見つけ、根元を見てみると花がついて いた。帰ってから調べてトウゴクサイシンで あることが分かった。 近くにシロバナエンレイソウが一株花を咲 かせ始めていた。 |
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サラサドウダン | ||
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トウゴクサイシン | トウゴクサイシン | |
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少し歩くとキバナノコマノツメが現れてき た。あーちゃんが、「ここのは小さいね。」 個体はほかの山で見るのに比べて確かに小さ い。そう広くはない範囲にだけ咲いていた。 草地に蕾をつけたハリブキが見られた。 葉っぱにとげのような針がびっしりついて いる何とも奇妙な植物だ。 |
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シロバナエンレイソウ | ||
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キバナノコマノツメ | ハリブキ | |
その後にヒメタケシマランが見られた。 ユリ科の多年草で、株そのものが10セン チ程度。葉の裏をひっくり返さないと花が咲 いているかどうかわからない。花も小さく、 何とかきれいに撮るのに格闘を強いられた。 押手川に到着。尾根筋の道の中に“川”と いう地名がどうしてあるのかなと思っていた が、着いてみると短いながら川が流れている。 案内板があって、昔、登山者が水を求めて苔 の生えている部分を手で押したら水が湧き出 たそうで、押手川と名がついたようだ。流れ は、ほんの数十mで再び地下に消えているが、 確かに川があった。 |
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ヒメタケシマラン | ||
地形図をよく見たら確かに沢を示す地形が あり、納得する。 ここから編笠山まで標高にして約430m ほど登る。 ここまでの道にはもう雪は消えていた。 同時にイワカガミが日当たりの良いところ で花を開いていた。 |
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イワカガミ | ||
標高2300m付近で森林限界に近づくに つれ、南アルプスの山々が見えた。やはり黄 砂の影響で霞んで見えた。 このあたりから上は岩場の結構な急斜面が 山頂まで続く。 岩場の上の草地にヒメイチゲがひっそり咲 いていた。 山頂付近にはクモイザクラが咲いていた。 背丈は数十センチで花は1センチ程度。家に 帰ってから調べてクモイザクラと分かった。 |
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南アルプスの山々 | ||
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ヒメイチゲ | クモイザクラ | |
山頂に出ると、今まで見えてなかった八ヶ岳が姿を見せた。あーちゃんが、「こういう角度 の八ヶ岳も素晴らしいね。」 単独行の男性が二人だけだったが、写真を撮っている間に青年小屋方面やわれわれが登って きた方向から次々と登山者が到着してきた。 |
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左から阿弥陀岳、赤岳、権現岳 | ||
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左から鳳凰三山、北岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳 | ||
ゆっくり食事をし、眺望を眺めたのち来た道を下った。 途中では、岩の上の苔にでもに実生が生えてそれが大きくなると同時に根を岩の周りに 伸ばしたと思われる木がいくつか見られた。あーちゃんはパワースポットだと言って手を 合わせていた。 |
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パワースポット? | ||
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八ヶ岳と南アルプスの山々を見に編笠山に行ってきた。 眺望は素晴らしかったが、黄砂の影響で遠くの山々は霞んで見えた。駐車場に戻ると車には 黄砂が降りていた。 観音平 8:40 雲海 9:41 押手川 10:28 山頂 12:04 押手川 14:04 観音平 15:20 |
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