山頂には数人いて、写真を撮っていた。

   たつさんもしばらく眺めたのち、写真を撮
  ったりスマホでビデオを撮ったり、家族にメ
  ールしたりして過ごした。

   天気が非常に安定しているので、この景色
  をさらに堪能しようといったん避難小屋に戻
  り、コーヒーを頼んで小屋の人と話をしたり、
  昼食のための湯を沸かしたりしばらく寛いだ。

   また山頂に上がって暫く佇み、結局ここに
  1時間半滞在して小赤石への道に踏み出した。
  小赤石への道
 
  チシマギキョウ シラネヒゴタイ
       山頂周辺にはチシマギキョウやシラネヒゴ
    タイ、タカネツメクサが咲いていた。

     小赤石への手前から大倉尾根を下る。

     すぐにイブキジャコウソウとシコタンソウ
    が見られた。聖、赤石を通じてシコタンソウ
    が見られたのはこのあたりだけだった。
  タカネツメクサ
 
  イブキジャコウソウ シコタンソウ
     ちょうど下からトレランの青年が登ってき
  た。2週間前にもここにきてその時は天気が
  悪く途中で引き返したという。今日は天気が
  いいので悪沢方面へ行って総距離60キロを
  走るという。

   とても想像すらできないが、お互い気を付
  けてと言って別れた。

   ここから北沢源頭あたりは、以前歩いたの
  は7月下旬だったが花が多かったので楽しみ
  な道でもある。

   ハイオトギリやミネウスユキソウが見られ
  た。
  ハイオトギリ
       赤石岳避難小屋で話をしていた際、ここの
    下りでは事故が多いので気を付けてと言われ、
    以前からそのことを知っていたので慎重に歩
    く。

     ミソガワソプやタカネグンナイフウロ、ミ
    ヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、マツムシ
    ソウ、ハクサンフウロなどがたくさん見られ
    た。
  ミネウスユキソウ
 
  ミヤマキンポウゲ マツムシソウ
       北沢源頭に着いて、大きな石の上で避難小
    屋でお湯を入れておいたレトルトパックを昼
    食として食べる。

     この辺りは日陰がないので、ゆっくりとは
    せずに富士見平を目指す。

     クルマユリやトリカブト、ダイモンジソウ
    などが見られ、林の中の日陰のある道に入っ
    た。

       
  ハクサンフウロ  
 
  クルマユリ トリカブト
       富士見平に到着。7年前は雲の中だったの
    でここからの景色は初めて見る。

     12時半を回っているが今日は全く霧も出
    ない。聖岳、赤石岳、悪沢岳などがこんなに
    近くに見えるとは。

     ここ富士見平は標高2700mであるが、
    気温を見たら27℃だった。ここでこの気温
    とすると下界は暑いだろうな? 結局ここに
    も小1時間いて、最後の眺望を楽しみ赤石小
    屋に向かった。

     翌朝、聖と赤石に朝の陽が当たってきれい
    だった。
  ダイモンジソウ
 
  富士見平からの赤石岳 富士見平からの悪沢岳
 
  聖岳と赤石岳
 
  朝日のあたる聖と赤石(小屋から)
 

 


     7年前には天候悪化によって山頂には行かなかった標高3120mの赤石岳に登ってきた。

     大きな山だった。特にこの日は1日中快晴で素晴らしい眺望を堪能できた。大満足の3日間
    だった。


   百間洞山の家 5:23  百間平 6:33  赤石岳 8:40  北沢源頭 11:11

   富士見平 12:33  赤石小屋 14:10


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