赤岳(北海道)


                          2020年9月8日


   新型コロナの第2波とほかの出来事で3か月山に行けなくなっていた。もともと今年は紅葉
 の大雪に行くと決めて計画していた。過去の経験や種々の情報から紅葉の時期を9月上旬と考
 え7日に出発した。初日に銀泉台から赤岳、2日目に黒岳からお鉢、3日目に裾合平から中岳
 分岐と3か所回る計画にしている。

  今夏は本州だけでなく北海道も猛暑が続き、8月末になっても大雪山の最低気温が8度を下回らない。
  今年の北海道はインバウンドもなく、いつでもどこでも宿がとれる状態なので日程を伸ばすことも考え
 たが、こちらも自粛生活にも嫌気がさしていたこともあって都会を飛び出すことにした。

     それでも標高2000mくらいなら少しは
  紅葉が見られるのではないかと期待はして、
  銀泉台へ向かった。

   銀泉台近くになっても木々は緑緑していた。

   車はまだ数台。入山届は2組だけだった。

   車の中で朝食をとって歩き始めた。天気は
  快晴。風もないが気温は高く、半袖でも十分
  な感じ。登山口から少し登ると最初の紅葉ス
  ポットに出る。

   残念ながらほんの少し始まっただけだった。
    登山口
 
  第一花園周辺の様子
     ちなみに、われわれがここで見た一番きれ
  いな紅葉の写真は右の通りで、ここまでは期
  待しなかったが、残念の一言。

   この斜面は1400〜1500mほどの標
  高なので、2000mあたりはどうだろうか
  と少し期待しながら歩く。

   あーちゃんも「もう花はないよね。秋の実
  を撮るしかないか。」で、花の後の実をいく
  つか撮った。このルートは夏の間は山頂まで
  花が絶えない素晴らしいコースだが、もうそ
  の時期はとっくに過ぎている。
    2004年の紅葉
 
   エンレイソウの実 ゴゼンタチバナの実
 
  コケモモの実 チシマヒョウタンボクの実
 
   ナナカマドの実 クロウスゴの実
     第一花園ではタカネトウウチソウのほぼ終
  わった花があったが、第二花園から奥の平あ
  たりでは、ウメバチソウやチシマクモマグサ、
  エゾヒメクワガタ、ミヤマリンドウの残り花
  が見られた。

   ここはこのルートの中でも一番遅くまで雪
  の残るところなのでわずかだが花が見られた。

   ただ、綿毛になったチングルマの葉はまだ
  しっかりと緑色だった。

    
  ウメバチソウ
 
   ミヤマリンドウ チングルマの種子
     コマクサ平に着くと景色は一変する。後方
  にはニペソツ山もはっきり見られた。あーち
  ゃんが、「ここはいつ来ても気持ちが良いと
  ころね。」

   道端ではキバナシャクナゲとメアカンキン
  バイの狂い咲きの花があった。今夏の気温の
  影響だろう。

   先に進むと東岳と道の前方に第三雪渓が見
  えてきた。雪渓はもうないがその左右はほん
  のわずか色づいているのが見えた。
    メアカンキンバイ
   
  東岳と右側の第三雪渓
     第三雪渓の3分の1を登って振り返ったと
  ころが、赤岳の中で最も紅葉の進んだ場所だ
  った。わずかに赤と認識できるナナカマドの
  株があった。

   第三雪渓の右側の斜面は色づき始めたばか
  りだった。
  第三雪渓下部の様子
 
  第三雪渓横の斜面の様子
 
     第三雪渓を越えるとなんとイワギキョウがまだ咲いていた。

     そこを過ぎて第四雪渓を登る。もちろん雪は残っていなかったがここは標高2000mを
    越える。しかし紅葉はまだだった。

     しばらくして赤岳山頂に着いた。
 
 
  イワギキョウ 第四雪渓
 

 


    銀泉台からの紅葉、第三雪渓付近の紅葉を目当てに赤岳に登ったが、今年は色づき始め程度
   だった。赤岳がきれいだったら小泉岳を経て板垣新道付近まで足を延ばす予定だったが、山頂
   往復にした。

    2000m付近なら紅葉が見られるかと期待したが駄目だった。


  銀泉台 6:16  赤岳山頂 9:35  銀泉台 12:57



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