赤 岳


                        2009年7月9日


 初夏の花、特にキバナシオガマ、チョウノスケソウを見て写すことが今回の目的である。
   

   上川のオートキャンプ場をゆっくりスタート。この日は日帰りの装備で、銀泉台から赤岳、小泉岳、白雲岳
   から避難小屋、板垣新道を通ってぐるっと一蹴してくる予定で銀泉台についた。

     天気は良好。銀泉台には7,8台の車がある。平日なので多くはない。雪は相当あること
  が分かる。
  
    
   
    赤岳登山口の標識からすぐに、ウコンウ
 ツギが咲き始めていた。ウメバチソウがも
 う一輪花をつけていた。
  いつもの紅葉のスポットにはイソツツジ
 の群落がちょうど旬を迎えていた。あたり
 一面のイソツツジも見事な光景。

  ツマトリソウが現れた。またホソバイワ
 ベンケイもやっと花を開いた状態。

  雪が結構まだ残っている。第一花園は夏
 道が半分出ている程度。地面に生える草花
 はまだない。クロウスゴやウスノキのよう
 な潅木の花が見られるに過ぎない。
  笹の間にきれいなショウジョウバカマが
 咲いていた。

 
     ツマトリソウ  
   
  クロウスゴ  ショウジョウバカマ   
    第二花園はほぼ完全に雪の中。雪解けの
 流れの近くで雪が解けた地面を見つけて、
 エゾコザクラがほんの少し姿を見せてくれ
 た。

  また、キバナシャクナゲも少し咲き始め
 ていた。
 
  しかし、花を選んで写真を撮るという程
 度に花は咲いてなく、咲いていた花だけを
 撮ったという感じ。
 
  エゾコザクラ   
 
  コマクサ平への道にはもう雪はなかった。
  コマクサ平にはキバナシオガマが4株咲いていた。

  ここでこの花に出会えるとは思わなかった。ちょうど咲き頃、見ごろといった感じ。

  タカネオミナエシもわずかに花を開き始めた株がほんの少しあった。

  コマクサは大分咲いており、コケモモも旬の花があった。イソツツジも咲き始めていた。
    
 
 
       
   キバナシオガマ コマクサ   
       このあたりに来て少し風が出ていた。
 寒いというほどではないが、少しひんやり
 する。

  第三雪渓までの道には、ジンヨウキスミ
 レやヒメタケシマランが所々見られた。

  第三雪渓は結構雪がついており、夏道は
 上部でやっと現れる程度だった。
 
  ジンヨウキスミレ  
 
  ここから第四雪渓への道も、雪解け水が相当流れており、ミヤマキンバイやメアカンキン
 バイが咲いていた。

  また山腹にはエゾノツガザクラが鮮やかな姿を見せてくれた。ミネズオウも小さな花を一杯
 つけていた。ハクサンイチゲもちらほら。
  
  ここは何時きても花の多いところだけど、今月中旬から下旬がより多くの花に出会えるかな。
 
 
     
  エゾノツガザクラ   ミネズオウ   
 
  赤岳山頂近くになって風が相当強くなった。それまでは山肌にさえぎられてほとんど感じ
 なかったが、下山してくる人が風が強くて引き返してきたと話していた。

  エゾハハコヨモギがたくさん蕾をつけていた。エゾタカネスミレ、イワヒゲが咲いていた。

  山頂は相当な風で、白雲避難小屋から降りてきた人が、昨夜は風速30メートルだったと
 話していた。また、小泉岳付近はここ赤岳より少しはましだったというが、霧が相当な速さ
 で流れて寒い。

  一時間ほど待ったが風は弱くならず、この中で花はなかなかうまく撮れないと思い、小泉
 岳一周はあきらめることにした。
 
 
 
       
  エゾタカネスミレ  イワヒゲ   

    晴れ間は出ているが、風が強くちょっと残念な気がしたが、初夏の花、特にキバナシオガマの素敵な株に出会えた
  だけでもよしとしよう。また来週にも来れるから・・・。


   銀泉台登山口6:27 第一花園7:00 コマクサ平7:38 赤岳8:51

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